研究課題/領域番号 |
11139204
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 和広 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80241628)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | adrenomedullin / RAMP2 / growth / tumor / glioblastoma / cancer / adrenal |
研究概要 |
アドレノメデュリンは褐色細胞腫から発見された52個のアミノ酸からなる血管拡張性ペプチドである。本研究では、アドレノメデュリンが種々腫瘍から産生・分泌される腫瘍細胞増殖刺激因子である可能性を検証することを目的とした。また、種々腫瘍におけるアドレノメデュリンの受容体の発現の有無を検討した。この結果、以下の諸点が明らかになった。 1.アドレノメデュリンは種々腫瘍の培養株(DLD-1大腸癌細胞、T98Gグリオブラストーマ細胞、SW-13副腎皮質癌細胞、HeLa子宮頚癌細胞等)から、産生・分泌される。 2.アドレノメデュリンは細胞増殖刺激作用を有する。 3.アドレノメデュリンの受容体は、CRLRとRAMP2の2つの蛋白の複合体からなるが、RAMP2には21個のアミノ酸が欠如したアイソフォーム、RAMP2βが存在し、種々腫瘍の培養株ではRAMP2βが主として発現している。 以上の検討でアドレノメデュリンが種々腫瘍から産生・分泌されることと、腫瘍細胞に対して増殖刺激作用を有することが明らかになった。また、アドレノメデュリンの受容体の構成要素であるRAMP2の新たなアイソフォーム、RAMP2βの同定に成功した。
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