研究課題/領域番号 |
11139212
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20134364)
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研究分担者 |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50282455)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | BCL6 / リンフォーマ / ノックアウト(KO)マウス / トランスジェニックマウス / リンパ球 / アポトーシス / 転写抑制活性 / 精母細胞 |
研究概要 |
BCL6のノックアウト(KO)マウスやトランスジェニックマウス(Tg)を作製し、BCL6のリンパ球の腫瘍化や精巣の精母細胞における機能を解析した。その結果、以下の点を明らかにした。 1)BCL6は、その機能ドメインにおいてHistone Deacethylase(HDAC)複合体と結合することにより、転写抑制活性を発揮する。 2)培養細胞へのBCL6の強発現により誘導されるアポトーシスは、BCL6が転写抑制する遺伝子のHDACによる不活性化による。 3)脾臓T細胞で強発現するTg(lck-BCL6)マウスでは、1年を過ぎたころからT細胞リンフォーマの発生がみられた。 4)脾臓B細胞で強発現するTg(Ig-BCL6)マウスでは、B細胞の抗体産生能が増強した。 5)T細胞におけるBCL6の標的遺伝子の一つがIL-5遺伝子である。 6)BCL6は精巣の精母細胞の熱ストレス反応に対するアポトーシス抵抗性を強める。 以上の結果から、BCL6は、細胞のストレスに対する抵抗性を増強することにより、その細胞のがん化に関与していることが示唆された。
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