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がんのリンパ節転移における癌細胞着床機構の動的解析

研究課題

研究課題/領域番号 11139219
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

北山 丈二  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20251308)

研究分担者 名川 弘一  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80228064)
河村 裕  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80301109)
大城 秀巳  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80272558)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードリンパ管内皮 / 転移 / Shear Stress / インテグリン / 接着 / サイトカイン
研究概要

リンパ節転移は胃癌患者の予後を決定する最も重要な因子の一つである。癌のリンパ節転移においても、血行性転移と同様に、癌細胞がリンパ流にのって局所のリンパ節に到達し、着床する段階が存在すると想像されるが、この過程については現在まで詳細な検討がなされていない。この問題について以下の知見を得た。1.ヒト胃癌切除標本より転移陰性と思われる所属リンパ節の凍結切片(厚さ5μm)を作成し、この上にFlow Chamberを留置、Syringe pumpを用いて、Medium中に浮遊させた胃癌細胞株を環流、顕微鏡下に癌細胞が着床する様子をVideo Cameraを通してVCR録画にて観察した。リンパ流を模したShear Stress(0-0.5dyn/cm2の変動流)のかかる状態で環流すると、胃癌細胞株KATO-IIIは主に、辺縁洞の部分に着床し、一部の細胞はRollingした。しかし、実質部にはほとんど着床しなかった。この接着はEDTA存在下では全く見られず、Caイオン依存性の接着であった。2.ラットの乳び管より、リンパ管内皮細胞を培養、ラット胃癌細胞BV9との接着をみた。TNF-a,IL-4で刺激すると接着細胞数は2倍程度に増加し、a3b1インテグリンに対する抗体で部分的抑制された。以上の結果から、癌のリンパ節転移においてもインテグリンなどの接着分子を介した着床機構が存在することが想定された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitayama et al.: "E-selection mediates arrest type adhesion of colon cancer"Eur. J. Cancer. 36. 121-127 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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