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G-CSFリセプター遺伝子導入による癌細胞浸潤能増強の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11139225
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関福井医科大学

研究代表者

藤枝 重治  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (30238539)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードG-CSF / G-CSFリセプター / 浸潤 / 頭頚部癌 / メタロブロテアーゼ / 遺伝子導入 / ザイモグラフィー
研究概要

われわれは、頭頚部扁平上皮癌細胞株において、Granulocyte Colony-Stimulating Factor(G-CSF、顆粒球刺激因子)が、癌細胞の浸潤能を亢進する作用をもつことを見いだした。その作用機序はG-CSFリセプター(G-CSFR)を持つ癌細胞にリコンビナントG-CSF(rG-CSF)で刺激すると、G-CSFRを介して(G-CSFRのJAK1リン酸化を起こし)IV型コラゲナーゼ活性が亢進するためであることを証明した。以上のことを基盤に本研究では、頭頚部扁平上皮癌細胞株におけるG-CSFRを介したG-CSFの刺激が増殖よりも浸潤に関与し、癌細胞の進展に結びついていることをin vitroの系で最終確認した。
(1) G-CSFR遺伝子の遺伝子導入:G-CSFRのcDNAから発現ベクターを作成した。G-CSFR陰性のT3M-1細胞(頭頚部扁平上皮癌細胞株)にG-CSFR発現ベクターを形質導入し、永続発現可能なクローンの選択に成功した。RT-PCR、ウエスタンブロット、免疫染色でG-CSFRの発現を確認した。同様に発現ベクターのみ形質導入したコントロール遺伝子導入細胞株を作成した。
(2) G-CSFR遺伝子導入細胞株の浸潤能測定をrG-CSF刺激、非刺激下で測定した。その結果、遺伝子導入細胞株の浸潤能はrG-CSF刺激にて上昇した。コントロール遺伝子導入細胞株では不変であった。
(3) G-CSFR遺伝子導入細胞株のIV型コラーゲン活性をゼラチンザイモグラフィーにて判定したところ、rG-CSF刺激にて有意に上昇した。コントロール遺伝子導入細胞株では不変であった。
(4) G-CSFリセプター遺伝子導入細胞株の増殖能を測定したところ、rG-CSF刺激にて変化はなかった。
以上より、頭頚部扁平上皮癌細胞株の癌浸潤にG-CSFRが関与していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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