研究課題/領域番号 |
11139257
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 輝捷 札幌医科大学, 医学部・附属がん研究所, 教授 (00045494)
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研究分担者 |
青砥 宏 札幌医科大学, 医学部・附属がん研究所, 助手 (30285001)
石埜 正穂 札幌医科大学, 医学部・附属がん研究所, 講師 (30232325)
佐々木 洋子 札幌医科大学, 医学部・附属がん研究所, 講師 (60045424)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1999年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | タンパク質チロシンキナーゼ / 核移行 / 焦点接着 / CAKβ / PYK2 / Hic-5 / SH3ドメイン / GFP |
研究概要 |
非受容体型タンパク質チロシンキナーゼCAKβ/PYK2のC末端側領域には2つのprolineに富む配列があり、SH3 domainのリガンドとして働く。これらの配列にある717番のprolineあるいは859番のprolineをalanineに点変異して、PXXPモチーフをこわした点変異体を作り細胞に発現する実験を行った。(1)野生型CAKβは核周囲の細胞質にdiffuseに存在しており、焦点接着部位にも、一部が存在した。(2)859番のprolineをalanineに変えた点変異体を細胞に発現すると、この変異CAKβの細胞内局在部位は野生型とは全く違って、核に局在した。717番のprolineをalanineに変異したもう一方の点変異体の細胞内局在部位は、野生型と同じであった。(3)タンパク質の核外移送を阻害する薬物であるleptomycin Bを細胞に作用すると、野生型CAKβのかなりの部分が細胞質から核に移行した。この事実は、野生型CAKβが細胞質と核との間を行き来している事を示唆する。野生型CAKβの核移行を促進する条件も検討した。(4)CAKβに結合するタンパク質として知られているHic-5およびp130^<Cas>も、CAKβの核移行に伴いCAKβと共に核に集積した。<考察>核移行したCAKβの機能は、未だ明らかではないが、最近、Hic-5がandrogen receptorのcoactivatorとして働き、androgen刺激に伴う転写を活性化すると報告されているので、CAKβは核内における転写の制御などに関与すると推定している。チロシン残基リン酸化による核内タンパク質の活性制御は、未開拓な研究領域であり、今後、核におけるCAKβの機能を明らかにしたい。また、P859A点変異CAKβが、細胞核に集積するメカニズムと、CAKβ核移行の制御機構も今後の研究課題である。
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