研究課題/領域番号 |
11139282
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪府立母子保健総合医療センター研究所 |
研究代表者 |
本家 孝一 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 代謝部門, 研究員 (80190263)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ヒト腎がん細胞 / 糖脂質 / 硫酸転移酵素 / 遺伝子発現機構 / 転写調節 / プロモーター / DNase I感受性 / メチル化 |
研究概要 |
ヒト胃がん細胞では、正常腎尿細管細胞に比べて、糖脂質硫酸転移酵素(CST)活性が著明に亢進し、この原因がCSTmRNAの著明な発現によることがわかった。そこで、CST遺伝子のヒト腎がん細胞における発現メカニズムの研究を通じて、ヒト腎がん細胞特異的遺伝子発現機構を明らかにするために、以下の研究を行った。1)ヒトCSTゲノムDNAをクローニングし、全塩基配列を決定した。また、転写開始点を5'RACE法で解析した。その結果、CST遺伝子は複数の転写開始点から転写されており、腎がん細胞では、正常腎尿細管細胞とは異なる転写開始点が主として使われることを見出した。CST遺伝子は22番染色体にのっていることがわかった。2)CST遺伝子周囲に遺伝子活性化部位が存在するかを調べるために、腎がん細胞と対照細胞から核を単離し、微量のDNase Iで消化後CST遺伝子断片をプロープとしてサザンブロッティングを行い、対照細胞では切断されず、腎がん細胞でのみ切断されるDNase I感受性部位を探したが、これまでのところ、正常細胞と腎がん細胞で差異は見つかっていない。3)メチル化の可能性を調べるために、腎がん細胞と対照細胞由来のDNAをメチル化感受性とメチル化非感受性の制限酵素で消化後、CST遺伝子断片をプロープとしてサザンブロッティングを行い、両酵素による切断パターンの違いを比較したが、差異は見られなかった。4)腎がん細胞特異的転写開始点の5'上流域に、ルシフェラーゼ遺伝子を結合して、プロモーター活性を解析した。確かに、プロモーター活性は認められたが、腎がん細胞と対照細胞で差がみられず、腎がん細胞特異的な領域は見い出せていない。以上の結果より、CST遺伝子には複数の転写開始点が存在し、そのうち腎がん細胞では特定の転写開始点から開始することがわかったが、腎がん細胞における高発現には、遠隔部位に存在するエンハンサーの関与が示唆された。
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