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シスプラチン耐性に関与するヒト細胞内因子の酵母を用いた検索

研究課題

研究課題/領域番号 11140208
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

永沼 章  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80155952)

研究分担者 古地 壯光  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教務職員 (00302167)
三浦 伸彦  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20229644)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード耐性遺伝子 / シスプラチン / 酵母 / 転写因子 / 高発現 / マイトマイシンC
研究概要

新しいシスプラチン耐性因子を同定するために,遺伝子ライブラリー中からシスプラチン耐性に関与する遺伝子の同定を試みた。まず,2μm系ハイコピープラスミドYEp13をベクターとする酵母ゲノムDNAライブラリーを酢酸リチウム法により親株(W303B)に導入し,導入遺伝子を高発現する形質転換体(約2.4×104個)を得た。次に,この形質転換体を親株が成育できない濃度のシスプラチンを含む寒天培地で培養し,本条件下で生育してきた酵母クローン中のプラスミドについて解析を行った。その結果,高発現することによって酵母にシスプラチン耐性を与える遺伝子としてCRP1およびCRP2を見いだすことに成功した。両遺伝子は,出芽酵母ゲノム中に存在するORFの中で互いに最も相同性の高い遺伝子であり,これらの遺伝子のコードする蛋白質中には塩基性領域ロイシンジッパー(bZIP)モチーフが存在する。両遺伝子は,出芽酵母の多剤耐性に関与する転写因子として同定されているYAP1に対しても比較的高い相同性を有することから,CRP1,CRP2およびYAPlを高発現する酵母のシスプラチン以外の薬毒物に対する交叉耐性を調べたところ,CRP1およびCRP2導入酵母はメタンスルホン酸メチルおよびマイトマイシンCに対しても交叉耐性を示したが,YAP1導入酵母が耐性を示す過酸化水素およびカドミウムに対しては耐性を示さなかった。また、YAP1導入酵母はCRPlおよびCRP2導入酵母が耐性を示すシスプラチンおよびマイトマイシンCに対して耐性を示さず,CRPlおよびCRP2が共にYAP1とは異なる機構で薬剤耐性に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toyoda,H.: "HeLa cell transformants overproducing mouse metallothionein show in vivo resistance to cis-platinum in nude mice"Jpn.J.Cancer Res.. 91. 91-98 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Asahi,I.: "PF1070A,a novel and potent inducer of the synthesis of metallothionein"Biochemistry. 38. 10415-10423 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuno,T.: "Eatablishment and characterization of cisplatin-resistant human neuroblastoma cell line"Anticancer Res.. 19. 4049-4057 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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