研究課題/領域番号 |
11140261
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大工原 恭 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40028733)
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研究分担者 |
西山 賢龍 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (80264422)
大西 智和 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244247)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 肝細胞増殖因子(HGF) / 細胞分散因子(SF) / 泌尿器系腫瘍 / 酵素抗体法(ELISA) / Fab' / IgY / 尿試料 |
研究概要 |
本研究は、ヒトHGF ELISA系を尿中のHGFを測定出来るまでに高感度化し、泌尿器系腫瘍の早期発見、予後診断に応用することを目的として行ったものであり、以下の結果を得た。(1)組換え体ヒトHGFを抗原に用いてニワトリ及びウサギを免役し、それぞれ抗HGF卵黄抗体(IgY)及び抗HGF抗体(IgG)を調製した。(2)上記のIgy及びIgGをF(ab')_2化し、それぞれをHGFによるアフィニティーカラムで精製した後、さらにFab'化して、マレイミド基を導入したβーガラクトシダーゼと結合させたものを2次抗体とし、1次抗体にはマウス抗HGFモノクローナル抗体を用いてサンドイッチELISA系を調製した。(3)上記HGF ELISAの測定感度は、前者が20pg/ml、後者が2pg/mlであり、現在市販され臨床応用されているHGF ELISAの測定感度(0.2ng/ml)のそれぞれ10倍及び100倍であった。この測定感度は、これまでは濃縮しないと測定不能であった尿試料を、濃縮せずにHGFを直接測定することが可能な感度である。(4)健常者尿試料を用い、これら2種のELISAの回収試験、希釈試験、再現試験を行ったところ、いずれも満足すべき結果が得られた。(5)健常者尿試料(n=19)中のHGF濃度は、4.1〜66.3pg/mlであったが、これをそれぞれのクレアチニン濃度で補正すると、19.3±7.1(SD)pg/mgクレアチニンであった。HGFは、ガラスやプラスティック表面、あるいは限外濾過膜に吸着し易く、濃縮操作を行うと測定結果に誤差を生ずる可能性が高い。上記の結果は、煩雑な濃縮操作を行うことなく、尿中HGF濃度の正確な測定が可能であることを示すものである。現在、種々の泌尿器系腫瘍及び炎症患者の尿試料を測定を試み、診断薬としての可能性を検討中である。
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