• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

担癌状態におけるTGFβを介した免疫抑制作用の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11140266
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

林 秀敏  名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (80198853)

研究分担者 瀧井 猛将  名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (80244573)
小野嵜 菊夫  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20101313)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードTGFβ / BMP / Smad / リン酸化 / プロテアソーム
研究概要

本年度は,主に,腫瘍細胞のTGFβの感受性の変化との関連性を探るために,TGFβやBMPによって,誘導され,それぞれの受容体に結合し,本来の気質の接近を阻害しているSmad7とよばれるタンパクを中心に解析した.
Smad7を恒常的に活性化しているTGFβあるいはBMPの受容体(TβRI(TD),ALK2(QD))とともにCOS-1細胞に過剰発現させ,H_3^<32>PO_4によるリン酸化ラベルを行ったところ,リガンド刺激依存的なリン酸化が確認された.さらに,リン酸化アミノ酸の解析を薄層電気泳動で,リン酸化部位の同定をTOF-MSを用いて行った結果,TGFβ,BMP依存的なSmad7のリン酸化は,主にMH2領域に存在するSer残基であることが明らかとなった.また,そのSerをAlaにかえるとSmad7のTGFβシグナルの抑制作用が減弱し,このリン酸化は,Smad7の活性に重要であることが示唆された.
また,ヒトSmad7のプロモーター領域をヒトgenomic libraryよりクローニングし,pGL3-basicに組込み、レポーター遺伝子を作成後,解析を行った.TGFβ及びBMP、いずれによる転写活性化も観察され,さらに種々の欠失変異を作成し,TGFβ及びBMP応答領域をほぼ同定した.
Smad7の安定性についても検討した結果,リガンドの刺激に依存せず,おそらくユビキチン化によりプロテアソームにより分解されることを明らかにした.
一方、TGFβを介した免疫抑制の作用機序も進めているが,IFN-γシグナルへのTGFβ,あるいはその下流のsmadタンパクの影響をGAS依存的,あるいはIRF-1依存的なレポーター遺伝子を用いて,種々の細胞で検討したところ,全く影響が見られず,また,Smad2や-3,-4とIRF1,Statlなどとの結合も見られなかった.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Saotomo Itoh, et al: "Antiproliferative effect of IL-1 is mediated by p38MAP kinase in human melanoma cell A375"Journal of Immunlogy. 162(12). 7434-7440 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroaki Kimura, et al.: "Molecular analysis of constitutive IL-1α gene expression in human melanoma cells : Autocrine stimulation through NF-κB activation by endogenous IL-1α"CYTOKINE. 10(11). 872-879 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi