研究課題/領域番号 |
11140275
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
|
研究分担者 |
審良 静男 大阪大学, 医学部, 教授 (50192919)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
筒井 ひろ子 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (40236914)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | キラーT細胞 / aGVHD / インターロイキン18 / IL-18R / FasL |
研究概要 |
IL-18は恒常的にIL-18Rを発現しているNK細胞に採用して、Perforin-dependentに標的細胞を殺傷する。今回はキラーT細胞の分化誘導に対するIL-18の関与を検討した。in vivoでアロキラーT細胞を誘導する目的で、急性GVHDの実験系を用いた。(C57BL/6×DBA/2)F_1をレシピエントとして、C57BL/6の脾リンパ球を移入した。この様に処理を受けたF_1マウスの血中ではIL-12とIL-18の著名な上昇が認められた。最近の研究から、LPS刺激によるIL-18の分泌にはcaspase-1が必須であるが、Fasリガンド(L)刺激によるIL-18分泌には必ずしもcaspase-1を必要としないことが明らかになった。ところで、急性GVHDでFas域いはFasLが強く発現誘導されることから、Fas/FasLを介したIL-18分泌の可能性を検討した。予想通り、FasLに機能欠損のあるgld/gldマウス由来の脾細胞をドナーとする野生型脾細胞をドナーとした場合に比べて、血清IL-18値の上昇はほとんどなかった。このことから、急性GVHDにおけるIL-18の分泌にはFas/FasL系が重要な働きを果たしていると考えられた。今後は移入されたリンパ球のCD4^+T細胞とCD8^+T細胞上のIL-18の発現を解析する予定である。更に、これらのIL-18Rを発現するT細胞が実際、IL-18で刺激されることで、キラーT細胞として機能することを明らかにする。また、IL-18の起源が移入されたリンパ球に混在するマクロファージに由来するのか、それとも宿主側のマクロファージ由来であるのか、IL-18欠損マウスを用いて同様に実験を行なうことで証明する予定である。
|