研究課題/領域番号 |
11140287
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
瀬戸 加大 愛知県がんセンター, 化学療法部, 部長 (80154665)
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研究分担者 |
鈴木 律朗 愛知県がんセンター, 化学療法部, 主任研究員 (20280810)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | リンパ腫 / 染色体転座 / びまん性リンパ腫 / MALT / API2 / アポトーシス / MALT1 / MLL |
研究概要 |
リンパ造血器腫瘍発症に関与する転座切断点領域遺伝子とそれらの標的遺伝子を明らかにし、抗体作製や遺伝子診断法を確立することで臨床応用をはかることを目的として以下の点について研究を進めた。 第一として、粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫に特異的な染色体異常t(11;18)(q21;q21)の18q21転座切断点領域から、新規遺伝子MALT1を単離した。遺伝子異常の本体は、11q21領域の細胞死を阻害する機能を持つAPI2遺伝子とMALT1遺伝子が融合し、API2-MALT1キメラ蛋白を形成することを明らかにし、RT-PCR法を確立した。 第二として、全悪性リンパ腫の50%をしめ、複数の疾患単位を含むびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBL)は臨床的に意義のある疾患単位がこの中に見いだせないことから、一つの疾患単位として扱われている。リンパ腫発症にかかわる主要な責任遺伝子BCL1,BCL2,BCL6、細胞表面マーカー、臨床病態を検討し、分化段階に相当する細胞表面マーカーを用いることにより、3つ疾患単位が存在する可能性を示唆した。 第三として、既に我々が明らかにしてきた転座切断点遺伝子を中心とし、これらの標的遺伝子を明らかにすることは、腫瘍化機能を明らかにするために、今年度は乳児白血病、治療関連白血病に関するMLL遺伝子について、mRNA発現差異検出法であるcDNA array法並びにRepresenlational difference analysis法を用いて行い、標的候補遺伝子を見いだした。
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