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Xenopus卵のDNA複製におけるDNAひねり因子の機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11143201
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

室伏 擴  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70101128)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードXenopus卵 / DNA複製 / SSRP1 / Cdc68 / HMGタンパク質 / クロマチン / ヒストン / FACT
研究概要

DUFは、Xenopus卵抽出液から精製された因子で、二重鎖DNAに結合して、二重鎖に負のひねりを加えることによって、二重鎖を局部的に開く活性を持つ。抗-DUF抗体を用いてXenopus卵抽出液からDUFを除くと、卵抽出的のDNA複製活性が失われることから、DUFはDNA複製に必要な因子であることがわかった。また、cDNAクローニングの結果、DUFは、出芽酵母のCdc68pの類似体とSSRPl(HMGタンパク質の一種)とのヘテロニ両体であることがわかっている。
Xenopus卵抽出液に除膜した精子頭部を加えると、DUFはDNA複製が起こる前に精子クロマチンに取り込まれることがわかった。さらに、卵抽出液中でファージDNAから形成されたクロマチンにもDUFが結合し、形成したクロマチン構造をゆるめる働きがあることがわかった(ヌクレアーゼ感受性試験の結果)。また、DUFはヒストンH2A、H2B、H3、H4と強い親和性を持っことがわかった。DUFはDNAのみならず、コアヒストンとも相互作用して、DNA複製に必要なゆるんだクロマチン構造を作る作用を持つと考えられる。現在、ヒトDUFの両サブユニットの発現を行い、DUFの再構成系を確立しつつある。再構成されたDUFを用いて、DUFとヌクレオソームとの相互作用を詳細に調べる予定である。
Reinbergのグループによって発見されたFACTは、ヌクレオソーム構造を壊すことによってRNAポリメラーゼの進行を促進する働きを持つ因子であるが、最近の彼らの研究により、FACTがDUFと同じものであることがわかった。DUF/FACTは、クロマチンに作用することによって、DNA複製および転写を正に制御する機能を持つ重要な因子であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamada, T.: "p95 ATPase, an ATPase involved in membrane fusion, interacts with DNA Unwinding Factor (DUF) that functions in DNA replication"FEBS Let.. 466. 287-291 (2200)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Srsen, V.: "Serum-dependent phosphorylation of human MAP4 at Ser697 in cultured mammalian cells"Cell Struct. Funct.. 24. 321-327 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuki, M.: "Functional analysis of microtubule-binding domain of bovine MAP4"Cell Struct. Funct.. 24. 337-344 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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