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プロリン特異性ペプチダーゼの構造とプロリン特異性機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 11144231
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

芳本 忠  長崎大学, 薬学部, 教授 (60088870)

研究分担者 伊藤 潔  長崎大学, 薬学部, 助教授 (50201926)
研究期間 (年度) 1996 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードプロリン / プロリルアミノペプチダーゼ / プロテアーゼ / X線結晶解析 / 基質認識 / プロテオリシス / 部位特異的変異
研究概要

プロリンは他のアミノ酸と異なり、イミノ酸として特殊な構造をとることから多くのプロテアーゼやペプチダーゼはプロリン周辺に作用できないことが知られている。そのため、種々のプロリン特異性ペプチダーゼが存在し、多くのプロリンを持つ生理活性ペプチドやプロテオリシスに関係し代謝調節に重要な働きをしていると考えられている。本研究ではプロリン特異性酵素の中、プロリルアミノペプチダーゼの立体構造を明らかにし、更にその構造からプロリンへの選択的基質特異性の発現機構を部位特異的変異法を用いて明らかにした。酵素の活性部位は活性ドメインとヘリックスドメインの間に触媒残基(Ser,His,Asp)が存在し、その近くに疎水ポケットが存在する。この疎水ポケットの中央付近にPhe139とTyr149があることから、これらのアミノ酸をアラニンに部位特異的変異法で変えた。Phe139Alaのみ活性が低下したことからPhe139がプロリンとスタックすることで5員環を認識していることが分かった。次いで、Glu204をGlnに変えた結果、活性に大きく影響したピロリジンのアミノ基の認識に関与することが明らかになった。最後に、Arg136が基質のP1'カルボニル酸素と近い位置にあることから、このArg136をAlaに変えると、ペプチダーゼ作用はほぼ完全に消失した。しかし、アミダーゼ作用がほぼ天然の酵素と同程度残っており、ペプチドのP1'の認識に関与することを明らかにした。以上の結果から、プロリンの認識機構を初めて明らかにすることができた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kabashima,T.,: "Cloning of a novel prolidase gene from Aureobacterium esteraromaticum"Biochim.Biophys.Acta. 1429(2). 516-520 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Odagaki,Y.: "The crystal structure of pyroglutamyl peptidase I from Bacillus amyloliquefaciens reveals a new structure"Structure. 7. 399-411 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimoto,T.,: "Crystal structure of prolyl aminopeptidase from Serratia marcescens"J.Biochem.. 126・3. 559-565 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,E.: "Cloning of L-amino acid degrading enzyme gene from Proteus vulgaris"Bios.Biotech.Biochem.. 63・12. 2244-2247 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Darbon,E.,: "Glycerol transport and phosphoenolpyruvate-dependent,enzyme I-and HPr-catalysed phosphorylation of glycerol"Microbiology. 145. 3205-3212 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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