研究課題/領域番号 |
11144236
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 實 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10080003)
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研究分担者 |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
国松 己歳 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70145746)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | NF-κBの活性化 / NF-κB / IκBα / IκBα切断部位 / リコンビナント蛋白質 / basulovirus / 昆虫細胞Sf9 / カルパインインヒビター |
研究概要 |
リコビナントIκBαとNF-κB/IκBαを作成して、μカルパインによるIκBαの切断部位とNF-κB/IκBαからの活性化NF-κBの生成を検討した。 1.リコビナントIκBα,NF-κB/IκBα複合体の作成.NF-κBの構成成分であるp50及びp65とIκBαを含むプラスミドから、baculovirusに組み換えを行い、それぞれのベクターウイルスを調整した。これを昆虫細胞sf9に、IκBαウイルス単独、または3種のベクターウイルスを混合感染させて、IκBα及びNF-κB/IκBα複合体を調整した。 2.μカルパインによるIκBαの切断.低(20μM〜500μM)カルシウム存在下、常温(20℃)でμカルパインをIκBαに作用させると限定分解がおこり、SDS-PAGE/CBB染色でみられる主要なフラグメントとして32kDaと24kDaの2つのバンドが得られた。このフラグメントのN-末端からは双方とも2種類のアミノ酸配列が得られ、且つ同じであった。これより切断部位はN末端から50番目と53番目のアミノ酸のC端側で切断されることがわかり、さらに32kDaと24kDaのフラグメントの分子量差からC末端にも易切断部位のあることが判明した。 3.μカルパインによるNF-κB/IκBαからのNF-κBの生成.リコンビナントNF-κB/IκBαにμカルパインを作用させるとDNAprobeと結合する活性化NF-κBが生ずることがゲルシフト法で証明された。NF-κB/IκBα単独、カルシウム非存在下ではprobeと結合するNF-κBは生成されなっかたが、カルシウム存在下にμカルパインを働かせた場合にはカルシウム濃度依存的にNF-κBの量が増加し、それはカルパイン阻害剤であるZ-LLHやSJA6017で抑制された。 以上の結果からNF-κB/IκBα複合体からNF-κBの生成はプロテアソームの系のみならずカルパインによっても生成されることがin vitroの系で証明された。
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