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リーラー類似動物大脳皮質運動野の神経回路網形成

研究課題

研究課題/領域番号 11145231
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

寺島 俊雄  神戸大学, 医学部, 教授 (20101892)

研究分担者 吉川 知志  神戸大学, 医学部, 助手 (90244681)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードSRKラット / リーラーマウス / ヨタリマウス / カハール・レチウス細胞 / 皮質脊髄路 / 皮質視床路 / 脳梁交連線維
研究概要

SRKラットおよびヨタリマウスのテヘロ親を交配し、生後0日より21日までのSRKラットとヨタリマウスを得た。それぞれの同腹の対照動物の脊髄、視床外腹側核、一側大脳皮質にワサビ過酸化酵素(HRP)あるいはデキストランアミンを注入し、運動野の皮質脊髄路ニューロン、視床皮質投射ニューロン、脳梁交連系ニューロンを逆行性に標識した。
標識皮質脊髄路ニューロンは、正常動物では皮質第5層に限局して存在した。一方、SRKラット・ヨタリマウスでもSRKラットと同様に、標識ニューロンは皮質の全層に分布した。標識皮質視床投射ニューロンは、正常動物では運動野の第6層に限局して分布した。SRKラット、ヨタリマウスともに標識ニューロンは運動野の軟膜直下に限局して分布した。標識脳梁交連線維系ニューロンは、正常では皮質の表層(第2/3層)に分布したが、SRKラット・ヨタリマウスともに皮質の深層に脳梁交連線維系ニューロンが逆行性に標識された。さらに正常動物とミュータント動物の脊髄にFast Blue(FB)、視床外側腹側核にDiminido Yellow(DY)を注入して、皮質脊髄路ニューロン、皮質視床投射ニューロンをそれぞれ標識し、相互の位置関係を調べた。すると正常動物では、FBで標識された皮質脊髄路ニューロンは運動野の第5層に、DYで標識された皮質視床投射ニューロンは皮質第6層に分布した。一方、SRKラット・ヨタリマウスではFBで標識された皮質脊髄路ニューロンは運動野の全層に分布するが特に深層に多く分布し、DYで標識された皮質視床投射ニューロンは皮質の表層に分布した。以上より、SRKラットとヨタリマウスの運動野の構造は逆転構造をとることが明らかとなり、リーラーマウスの皮質構築異常に極めて類似することが証明された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Woodhams, P. L.: "Laminar boundaries persist in the hippocampal dentate molecular layer of the mutant shaking rat Kawasaki despite aberrant granucle cell migration"Jornal of Comparative Neurology. 409. 57-70 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 寺島俊雄: "リーラーマウス顔面神経核の細胞構築異常"解剖学雑誌. 74(4). 411-420 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 寺島俊雄: "マウス大脳皮質の形成異常:リーラーマウスを中心に"脳の科学. 21(12). 1319-1324 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 寺島俊雄: "組換えアデノウイルスを用いた神経回路標識法"蛋白質核酸酵素. 45(3). 537-547 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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