研究課題/領域番号 |
11146211
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山縣 ゆり子 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (40183678)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 8-oxo-dGTPase / MutT蛋白質 / X線結晶構造解析 / MutT-8-oxo-dGMP複合体 |
研究概要 |
本研究の目的は、活性酸素がdGTPと反応し生じる変異原性ヌクレオチド8-oxo-dGTPを8-oxo-dGMPに分解し、ヌクレオチドプールを浄化する大腸菌とヒト由来の8-oxo-dGTPase(MutTとhMTH1)、および、それらと基質アナログ複合体のX線結晶構造解析を行ない、原子レベルで8-oxo-dGTPの認識機構、リン酸ジエステル結合切断機構を解明することである。 大腸菌MutTフリーについては、白金誘導体を用いた重原子同型置換法で解析、得られた電子密度から3次元構造モデルの構築を試みていたが、全領域のモデル構築に成功しなかったので、引き続き、別の重原子誘導体の検索を行った。結晶に約30種の重原子をsoakingし、それら重原子誘導体結晶のX線回折データを主に、高エネルギー加速器研究機構の放射光(PF)ビームラインBL18Bで測定したところ、さらにカドミニウムや水銀の重原子誘導体が位相決定に寄与することがわかり、現在これらの重原子誘導体結晶のデータを加えて解析、得られた電子密度から3次元構造モデルの構築を試みている。MutT-Mn^<2+>複合体については、MutTフリーの構造が解け次第、分子置換法で解析し、Mn^<2+>(Mg^<2+>と同じと考えられる)の結合様式を決定する。基質アナログ複合体については、基質アナログのsoakingを行う予定である。 hMTH1の大量発現ベクターを組み込んだ大腸菌(九州大学中別府教授から供与された)を培養、大量生産させ、高純度で精製した。hMTH1の3次元構造については、奈良先端科学技術大学院大学白川博士らとの共同研究でNMRでの解析が進行している。
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