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Febrifugine誘導体の合成と抗マラリア作用

研究課題

研究課題/領域番号 11147218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

竹内 靖雄  岡山大学, 薬学部, 助教授 (00163387)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードFebrifugine / 抗マラリア作用 / クライゼン反応 / 還元反応
研究概要

Febrifugineは、古くから抗マラリア候補化合物として知られていたものの、提唱された構造が二度にわたって誤っていたこと、および天然からの入手はその収率が極端に低いこと等の理由から、信頼おける構造と抗マラリアとの相関研究は遅れていた。さらに、近年、Febrifugine誘導体に優れた抗マラリア作用を持つものが発見されたことを機に、Febrifugineおよびその誘導体の簡便かつ大量合成可能な合成法が必要となった。そこで、有機化学的な手法を駆使し、Febrifugine誘導体にも適応可能なFebrifugineの合成法の研究開発を本年度の目的とした。
安価に入手可能な3-hydroxypyridineを出発原料として、9行程、総合収率約5%でd1-Febrifugineを合成できる方法を開発できた。本法は、過去に報告されているいずれの方法よりも総合収率の点で優れており、誘導体合成に不可欠な、簡便かつ大量合成可能なものとして高い評価を得た。さらに、この中で、見い出すことができた異常クライゼン反応や高立体選択的還元反応は、有機化学の分野でも、他の化合物の合成に取り入れることができる有用なものであった。ここで得られたFebrifugineの抗マラリア作用について試験したところ、天然のものとその活性は同等と評価できた。すなわち、今後の新規抗マラリア薬に向けてのFebrifugine誘導体における構造活性相関研究は、ラセミ体で充分であるという有益な示唆を与えたものと考える。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshio Takeuchi(他2名): "Total Synthesis of d1-Febrifugine and d1-Isofebrifugine"Chem.Pharm.Bull.. 47. 905-906 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuo Takeuchi(他8名): "Synthesis and Antimalarial Activity of dl-Deoxyfebrifugine"Hetrocycles. 51. 1869-1875 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuo Takeuchi(他3名): "Synthesis of d1-Febrifugine and dl-Isofebrifugine"Synthesis. 10. 1814-1818 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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