• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ディファレンシャルディスプレイ法を用いたマラリア原虫の赤血球侵入関連分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 11147222
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

薬師神 芳洋  愛媛大学, 医学部, 助手 (30294797)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードディファレンシャルディスプレイ法 / Plasmodium yoelii / 赤血球膜抗原
研究概要

本年度は、主として、ディファレンシャルディスプレイ法、すなわち、クローン化したネズミマラリア(P.yoelii)の強毒株(17XL)と弱毒株(17XNL)からmRNAを抽出し、非特異的なPCR増幅をおこなった。この結果、17XLならびに17XNL間にmRNAの発現量に差を認める、一遺伝子を分離した。この本遺伝子は少なくとも二つのmRNAスプライシング・アイソフォームを持ち、弱毒株(17XNL)にlongアイソフォーム(0.9Kb)の強い発現を、強毒株(17XL)にshortアイソフォーム(3Kb)の比較的に強い発現を認めた。現在までのgene bankにおける検索では、shortアイソフォームはいかなるマラリア遺伝子にも相同性を有さず未知である。現在はこの遺伝子の全長(longアイソフォーム)をP.yoelii遺伝子ライブラリーからスクリーニングしている段階である。さらに、shortアイソフォーム中の配列を用いてマウスを免疫し、ポリクローナル抗体により、メロゾイト内での発現部位ならびに発現量を検討中である。以上の結果から、P.yoelii強毒株(17XL)と弱毒株(17XNL)の間には、遺伝子発現において明らかな相違が存在すること、また、この差を明らかにすることは、メロゾイトの赤血球侵入・増殖メカニズムの解明やワクチン開発戦略に成り得ることが明らかとなった。今後は、この遺伝子を用いて、マラリア原虫の赤血球侵入とその病態(致死、非致死)における関連に接近したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 坪井敬文,橘真由美,薬師神芳洋他3名: "マラリア伝搬阻止ワクチンの開発"愛媛医学. 18・3. 353-357 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2021-09-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi