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重症マラリアと低血糖-原虫由来解糖系酵素の宿主に及ぼす影響に関する研究-

研究課題

研究課題/領域番号 11147235
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関国立国際医療センター(研究所)

研究代表者

狩野 繁之  国立国際医療センター研究所, 部長 (60233912)

研究分担者 河津 信一郎  国立国際医療センター研究所, 室長 (60312295)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードマラリア / 重症マラリア / 低血糖 / 解糖系酵素
研究概要

1.組換え体マラリア原虫エノラーゼとの抗体の反応性
DNAデータベースの配列を基に特異的プライマーを作製し、目的遺伝子を増幅し、組換え融合蛋白質発現ベクターに組み込み、これを導入した大腸菌を大量培養し、発現した組換え体エノラーゼを精製した。SDS-PAGEで泳動した組換え体の48.7kDの抗原タンパクと重症熱帯熱マラリア患者血清とが強く反応することを確かめた。さらには臨床的重症度に従ったタイ患者の血清との反応性を調べたところ、免疫力を獲得しているであろうと考えられる患者血清との反応性が比較的強かった。
2.抗エノラーゼ抗体の作製
上記組換え体エノラーゼ融合蛋白質を抗原として、Balb/cマウスにアジュヴァントともに感作させた。追加感作を2回行った後、マウスの血清を分離して上記融合タンパクを抗原としたSDS-PAGE、虫体を抗原としたIFATにより特異的抗体の上昇を確認した。
3.in vitroでの熱帯熱マラリア原虫増殖阻害試験
上記マウスの血清をin vitroでの熱帯熱マラリア原虫培養上清に段階的に濃度を調整して混入し、マウスが産生した抗体が特異的に原虫の増殖を阻害することができるかどうかを解析した結果、最高で70%の増殖阻害を認めることができた。
4.エノラーゼ蛋白の発現ステージと蛋白の局在
上記マウスの血清を用いて、レーザー走査顕微鏡で蛋白の局在を解析したところ、主に原虫の細胞質内に強く、さらにはメロゾイト周辺にも局在していることが確認された。
5.原虫の増殖による糖の消費量
in vitroの系において、原虫の増殖により培養上清中の糖の消費がどのくらい行われるかを、経時的に採取した培養上清をワコーグルコースCII-テストキットを用いて調べた。さらには上記で得られた抗体による原虫の増殖阻害が糖の消費量にどの程度影響を及ぼすかを考察した。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shigeyuki Kano: "Malaria-if we can control the disease"Jpn J Trop Med Hyg. 27・1. 93-96 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Pilarita Tongol-Rivera: "Application of seroepidemiology in the evaluation of a community-basedmalaria control program in Palawan, the Philippines"Jpn J Trop Med Hyg. 27・2. 161-165 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoko Oda: "Suppressed expression of hypoxanthine-guanine phosphoribosyitransferase(HGPRT) in an irradiation-attenuated Plasmodium bergnei XAT strain"Parasitology International. 48・2. 157-167 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeyuki Kano: "Pathology and pathophysiology of malaria"Jpn J Trop Med Hyg. 27・4. 471-476 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Pilarita Tongol-Rivera: "Clinical and laboratory correlates of the outcome of cerebral malaria in the Philippines"Jpn J Trop Med Hyg. 27・4. 487-495 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 狩野繁之: "重症マラリアと薬剤耐性"医学のあゆみ. 189・6. 409-410 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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