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CD19,CD22による自己抗体産生機序に関与するシグナル伝達分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 11148211
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

佐藤 伸一  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (20215792)

研究分担者 竹原 和彦  金沢大学, 医学部, 教授 (50142253)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードCD19 / CD22 / B細胞 / シグナル伝達分子 / 自己免疫 / Vav
研究概要

本研究の特徴はCD19トランスジェニックマウス、CD19ノックアウトマウスおよびCD22ノックアウトマウスを用いてin vivoにおける自己抗体産生を来す「シグナルのバランスの異常」を、CD19あるいはCD22を介して活性化あるいは抑制されるシグナル伝達分子を同定することによって、分子のレベルで明らかにしようとすることである。CD19トランスジェニックスマウスではB細胞数が少なく、実験には主にCD19ノックアウトマウスおよびCD22ノックアウトマウスを用いた。B細胞全体としてのチロシンリン酸化は、CD19ノックアウトマウスでは抗IgM抗体刺激前および刺激後ともに著明に減弱していた。これに対して、CD22ノックアウトマウス由来B細胞では一部のシグナル伝達分子にチロシンリン酸化の減弱が認められたものの、全体としては野生型マウスと大きな差はなかった。次に、免疫沈降法を用いて各シグナル伝達分子におけるチロシンリン酸化を検討した。CD19ノックアウトマウス由来B細胞では、野生型マウス由来B細胞と比較して抗IgM抗体刺激後、Vavのチロシンリン酸化が減弱していた。一方、CD22ノックアウトマウス由来B細胞では抗IgM抗体刺激後、Vavのチロシンリン酸化は亢進していた。このVavチロシンリン酸化は抗CD19抗体で刺激しても亢進していた。このように、VavはCD19とCD22のシグナル伝達経路の下流にあって、CD19とCD22によって逆方向に制御されるシグナル伝達分子であることが明らかとなった。この事実によって、VavがCD19とCD22の下流にあって、自己免疫を制御するシグナル伝達分子の候補である可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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