研究課題/領域番号 |
11148213
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 尚弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (20281090)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | IL-7Rα / パイエル板 / リンフォトキシン / パイエル板再生 / 細胞移殖 |
研究概要 |
マウスパイエル板(PP)は腸管局所でIL-7Rα陽性細胞の刺激とLTsの発現、LTsによるPPの間質前駆細胞を刺激、接着因子を発現誘導、そこへの様々な系列の血球細胞の集積、組織構築により発生が進む(Yoshida Int.Immunol.1999).PP欠損動物でのPP再生に利用する目的で腸管IL-7Rα陽性細胞をin vitroで増殖させる方法を探ることと、この細胞の発生起源と分化を探る目的で研究を行い、以下の結果を得た。 腸管IL-7Rα陽性細胞は、細胞密度を上げてIL-7+SCF添加培養することによりLTs産生能力を保ったまま20倍に増殖させることが出来た。胎生11日目以降の肝臓には、IL-7Rα^+細胞群の中にインテグリンα4β7^+のものとα4β7^-のものが存在することが確認できた。そこで肝臓のIL-7Rα^+細胞をα4β7^+とに分けて分化誘導したところ、どちらからもlin^-CD4^+IL-7Rα^+細胞が分化したが、陽性の方からの比率が高かった。B細胞はα4β7陰性の方からしか分化しなかったが、T細胞は両方から分化した。また、腸管lin^-CD4^+IL-7Rα^+細胞はNK細胞と樹状細胞に分化した。(Yoshida投稿中) 以上のことから免疫不全マウスのPP形成不全の治療には肝臓のlin-IL-7Rα^+α4β7^<+/->細胞を血流を介して、あるいはvitroで増やした腸管のlin^-IL-7Rα^+α4β7^+細胞を大量に移植することが有効と考えられた。実際に、肝臓のlin-IL-7Rα^+α4β7^<+/->細胞を胎生12日目のIL-7RαKOマウス胎盤に注入することによりPP原基の形成を誘導することに成功している。(投稿準備中)
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