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胚中心B細胞に再発現するRAG遺伝子産物によるV(D)J再構成とその意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11148214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

大森 齊  岡山大学, 工学部, 教授 (70116440)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード胚中心 / 成熟B細胞 / RAG遺伝子 / V(D)J再構成 / インターロイキン7
研究概要

我々はマウスの胚中心(GC)B細胞においてrecombination activating geneの産物(RAG-1,RAG-2)が発現しV(D)J再構成が行われることを明らかにしてきた。しかし、再発現したRAGがどのような生理的役割を担っているかはほとんど解明されていない。胚中心ではBCR遺伝子の体細胞変異による多様化と正および負の選択により抗体の親和性成熟が行われる。我々は抗体の親和性成熟の過程にRAGが直接的に寄与しているかどうか検討した。抗NPmAb(17.2.25)のV_HDJ_H(V_HT)を一方のalleleのJ_H部位に組み込んだ(V_HT x C57BL/6)F1マウス(以下F1と略称)を用いた(表現型V_HT/J_Hκ^+κ-λ^+/λ^+)。F1マウスを、そのBCRに対して低親和性の抗原であるp-nitrophenyl(pNP)-CGGで免疫し、pNPに対する親和性成熟過程を解析した。F1マウスのB細胞の少なくとも80%がV_HTとをκ鎖を発現していた。pNPでF1を免疫すると、クラススイッチを伴う抗pNP応答が誘導され、免疫後8日から16日にかけて親和性成熟が進行することが確認された。血清およびハイブリドーマの解析から、高親和性抗pNP抗体の多くがλ鎖を持つこと、親和性成熟に伴いλ陽性抗体の割合が増加することがわかった。In vivoでのRAGの発現を抑制するために免疫後3回、抗IL-7R α抗体を投与したところ、抗体生産量が低下することなく、(1)リンパ節細胞でのRAGの発現抑制、(2)λ鎖の再構成による環状DNA切り出し産物の減少、(3)λ陽性抗体の割合の減少、(4)親和性成熟の抑制が起こることが確認された。これらの結果は胚中心でのλ鎖遺伝子のRAGによる再構成が親和性成熟に寄与することを示す。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大森 斉: "肺中心におけるRAG遺伝子発現とその生理的意義"Immunology Frontier. 9巻2号. 15-21 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hitoshi Ohmori: "Selective augmenting effects of nitric oxide on antigen specific IgE response in mice"Immunopharmacology. 46巻1号. 55-63 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大森 斉: "肺中心B細胞におけるレセプターeditingとその意義"Molecular Medicine. 36巻8号. 20-28 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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