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内因性アトピーマウスにおけるIL-18のアトピー誘導作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11148222
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

中西 憲司  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)

研究分担者 岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
善本 知広  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60241171)
筒井 ひろ子  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (40236914)
審良 静男  大阪大学, 医学部, 教授 (50192919)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードCaspase-1 / IL-18 / 高IgE血症 / 肥満細胞 / 好塩基球 / アトピー
研究概要

Caspase-1遺伝子トランスジェニックマウス(Tg)では、常に活性型のIL-18が作られ血中に放出されている。我々は、このCaspase-1 Tgマウスが、SPF下での飼育にもかかわらず、血中IL-18の高値(IL-1βの生産はごく軽度であった)にひきつづき、血中のヒスタミンが高値となること、更に高IgE血症を示すことを見い出した。今回は何故、Caspase-1 TgマウスでIL-18が単独で高値になると、IgEが上昇しアトピー様症状が起こるのかを解析した。
最初に、IL-18が肥満細胞や好塩基球を実際刺激するか否かを、in vitroの実験系で検討した。IL-3の存在下で約10日間培養した骨髄細胞から肥満細胞(FcεR1+、cKit+)と好塩基球(FcεR1+、cKit-)を分離し、それぞれの細胞をIL-18で刺激し、これらの細胞からのIL-4とIL-13の生産をELISA法で調べた。好塩基球は大量のIL-4とIL-13を生産したが、肥満細胞は、少量のIL-4とIL-13しか生産しなかった。また新鮮な骨髄細胞を、IL-3とIL-18で刺激しても全くIL-4とIL-13は産生されなかった。次にIL-18Rの発現をしらべたところ、好塩基球はIL-18Rを非常に強く、一方、肥満細胞は弱くしか発現していた。IL-12とIL-18はT細胞やNK細胞からIFN-γの生産を誘導するが、IL-12の共存かで好塩基球や肥満細胞をIL-3とIL-18で刺激しても、Th2サイトカインは生産を誘導することが明らかになった。今後、Caspase-1Tgマウスで認める高IgE血症がIL-18による好塩基球の活性化によるTh2saitokainnの生産が原因か否かを明らかにしていきたい。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] hayashi,N.,et al.: "Kupffer cells from Schistosoma mansoni-infected mice participate in the prompt type 2-differentiation of hepatic T cells in response to worm antigens"J.Immunol.. 163. 6702-6711 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hoshino,K.,et al.: "The absence of Interleukin 1 receptor-related T1/ST2 dose not effect T helper cell type 2 develoment and its effctor function"J.Exp.Med.. 190. 1541-1548 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Kaisho,T.,et al.: "Impairment of natural keller cytotoxic activity and interferon-γ production in C/EBPγ-deficient mice"J.Exp.Med.. 190. 1573-1581 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimoto,T.et al.: "IL-18,although antillergic when administered with IL-12,stimulates IL-4 and histamine release by basophils"Proc.Natl.Acad.Sci.USA.. 96. 13962-13966 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tsutsui,H.,et al.: "Caspase-1-independentnt,Fas/Fas ligand-mediated IL-18 secretion from macrophages causes acute liver injury in mice"Immunity. 11. 359-367 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hyodo,Y.,et al.: "Interleukin 18 upregulates perforin-mediated NK activety without increasing perforin messenger RNA expression by binding to constitutively expressed IL-18 receptor"J.Immunol.. 162. 1662-1668 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 善本知広,他: "Annual Review 免疫 1999(菊池浩吉,矢田順一,奥村 康 編)"中外医学社. 13 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 善本知広,他: "IgE-FcεR I-マスト細胞枢軸とサイトカイン(羅 智靖 編著)"医科学出版社. 9 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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