研究課題/領域番号 |
11149227
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
斎藤 成也 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助教授 (30192587)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 遺伝子系統樹 / 組織系統樹 / ゲノム / 非コード領域 / 類人猿ゲノム計画 |
研究概要 |
(1)遺伝子系統樹の重層による筋肉組織の進化的関係の推定 筋肉組織に発現する6つのタンパク質(ミオシン重鎖、ミオシン必須軽鎖、ミオシン調節軽鎖、トロポニンC、筋発生調節因子、アクチン)の遺伝子の系統樹を推定し、重ね合うことで、筋肉組織(脊椎動物では、平滑筋、速筋、遅筋、心筋、無脊椎動物では、横紋筋と平滑筋)の系統樹を推定した。この解析の結果、平滑筋は脊椎/無脊椎動物の分岐の下限よりも前に起きたことが示唆され、また遅筋と心筋の進化的関係がもっとも近かった。研究成果を論文1で発表した。 (2)エレガンス線虫(C.elegans)ゲノムの非コード領域の解析 多くのゲノム解析はコード領域に集中しているが、組織特異的発現や細胞系譜を決定するのは、非コード領域の塩基配列の可能性がある。そこで、多細胞生物で唯一全ゲノムの塩基配列が決定された線虫を利用して非コード領域に絞った解析を試みた。DDBJの線虫ゲノム配列だけをターゲットに相同性検索するシステムを用いた解析の結果、数百bpのわたって高い相同性を有するDNA領域が、線虫ゲノムの中に多数発見された。 (3)類人猿ゲノム計画SilverのWWWデータベース概念構築 科学研究費補助金の基盤A(展開研究)として、「ヒト化を特徴づける遺伝子変化探索システムの開発」を開始した。これは、配列が決定されたヒトと種分化相同な類人猿の塩基配列を決定し、ヒトの系統でだけ生じた遺伝的変化を大量に決定するものである。また決定された配列データをWWW(http://sayer.lab.ac.Jp/〜silver/)で公開するシステムの概念構築を行った。データベースの本体は、遺伝子名のリスト、多重整列した配列、近隣結合法で作成した系統樹等からなり、ハイパーリンクで繋がっている。
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