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植物ホルモン一核一核様体コミュニケーションによるプラスチド遺伝子発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 11151202
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関埼玉大学

研究代表者

佐藤 直樹  埼玉大学, 理学部, 教授 (40154075)

研究分担者 太田 にじ  埼玉大学, 理学部, 助手 (60257186)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードプラスチドDNA / 核様体 / DNA結合タンパク質 / サイトカイニン / 緑化
研究概要

プラスチドDNAの発現には,様々な核酸結合タンパク質と核様体構造タンパク質が関与している。本研究では,植物ホルモンが葉緑体の発達を制御する可能性を,葉緑体核様体を構成するDNA結合タンパク質の発現制御の観点から明らかにすることを目的としている。本年度の主な結果は以下の通りである。
1.新規に得られたcDNA(PN4,PN15)の配列を決めた。PN4については,GFP融合タンパク質を利用した細胞内局在の検討を行ったが,細胞質のタンパク質であることがわかり,葉緑体核様体タンパク質と類似の別のタンパク質のクローンであったと判断された。
2.核様体の主要タンパク質である70kDaタンパク質の同定を長谷俊治班員と共同研究で行い,これが亜硫酸還元酵素(SiR)そのもであることを突き止めた。70kDaタンパク質はDNAとともに核様体様の顆粒構造を作ることがわかっているが,精製した組み換えSiRは葉緑体DNAとともに同様の顆粒を生ずることがわかった。
3.これまで,サイトカイニンの緑化に対する効果について,エンドウ上胚軸では抑制,キウリ切り取り子葉では促進と,全く異なる作用があると考えてきたが,キウリでも胚軸の系を用いると,子葉では促進,本葉の芽では抑制がみられた。さらに,極めて低濃度のサイトカイニンにより,エンドウのフック部分の展開が促進されることが判明し,結局,エンドウでもキウリでもサイトカイニンによる緑化の促進と抑制があるとして統一的に理解できることになった。今後,この抑制と促進の機構を調べるため,ARRホモローグを単離して,その誘導がどちらの場合でもおこるのか,検討したい。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Maruyama,N.Sato and N,Ohta: "Conservation of structure and cold-regulation of RNA-binding proteins in cyanobacteria:"Nucleic Acids Res.. 27. 2029-2036 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sato: "SISEQ:Manipulation of multiple sequence and large database files for common platforms"Bioinformatics. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤直樹: "真核・原核ハイブリッドとしての葉緑体核様体の分子構築とそのダイナミズム"蛋白質核酸酵素. 45. 116-122 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] N.Ohta,N.Sato and T,Kuroiwa: "The organellar genomes of Cyanidioschyzon merolae.In Enigmatic Microorganisms and Life in Extreme Environments."Kluwer Academic Publishers , Dordrecht.. (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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