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光合成と脂肪酸合成のコミュニケーション

研究課題

研究課題/領域番号 11151216
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐々木 幸子  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00026519)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード脂肪酸合成 / 酸化・還元 / 光合成 / アセチルCoAカルボキシラーゼ / レドックスカスケード
研究概要

脂肪酸合成の調節を行う酵素、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)、は周囲の条件に応じて活性が調節され、脂肪酸合成量を決定する重要な酵素である。植物では葉緑体に本酵素があり、光により活性化される。本酵素は、カルビンサイクルの酵素と同じ様な仕組みで、光活性化されることを私は報告した(Proc.Nat1.Acad.Sci.USA,94,11096)。すなわち光シグナルはレッドクスカスケードで伝達され、5炭糖還元回路と脂肪酸合成経路を同時に活性化している。この光合成と脂肪酸合成の協調にみられるコミュニケーションを分子レベルで記述することを本研究の最終目的とした。これまでの研究で、ACCaseを構成する2種類の複合体(biotin carboxylaseとcarboxyltransferase)のうち、carboxyltransferaseが還元され活性化されることを証明した。本年は部位特異的にシステインを改変しcarboxyltransferaseのどのシステインが還元されるか決めるために、recombinant carboxyltransferaseを作成することを目的とした。
carboxyltransferaseを構成する2つポリペプチドcDNAを挿入した発現用プラスミドを作成し、大腸菌で発現させた。得られた酵素は自然界に存在する酵素と同様な性質を示し、還元により活性化された。これより、この発現系を用いて、部位特異的にシステインを改変すれば、分子レベルで、光による活性化を証明できる見通しが立った。2つのポリペプチドの非保存領域を削除し、少し短いポリペプチドを発現するように改変したところ、元の酵素と同じように活性化されたので、この中のシステインが関与していると推定された。これらの領域に8こシステインがあるので、今後、各々を改変して、活性に及ぼす効果を調べ、還元に関与する残基を決定する予定である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akiko KOZAKI: "Recombinant carboxyltransterase responsive to redox, of pea plastidic acetyl-CoA carboxylase"J. Biol. Chem.. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Akiko KOZAKI: "Light-dependent changes in redox status of the plastidic acetyl-CoA carboxylase and its regulatory component"Biochem. J.. 339. 541-546 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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