研究課題/領域番号 |
11151218
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
豊島 喜則 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60013166)
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研究分担者 |
角山 雄一 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助手 (90314260)
椎名 隆 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (10206039)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 葉緑体 / 転写 / 転写因子 / 形質転換 / シグマ因子 / RNAポリメラーゼ / シグナル伝達 |
研究概要 |
今年度は、葉緑体遺伝子の転写制御について以下の研究を行った。 1.葉緑体シグマ因子機能の解析 コムギ葉緑体シグマ因子SigAを大腸菌で発現させ、精製することに成功した。発達したコムギ葉緑体では、RNAポリメラーゼ活性が強く光に依存している。この葉緑体から調製したin vitro転写系に精製したSigAを添加したところ、psbA転写活性の顕著な促進が見られた。この事実はSigAがPEPのシグマ因子として実際に機能していることを強く示唆する。さらに、この系を利用したSigA認識プロモータの構造解析を進めている。 2.葉緑体シグマ因子結合タンパク質のクローニングと発現解析 酵母のtwo-hybridシステムを利用して、SigAの-35配列認識に関わるregion4に特異的に結合する、新規のタンパク質(sabp)をアラビドプシスからクローニングした。SabpはN端に葉緑体ターゲットシグナルを有しており、GFPとの融合タンパク質が実際に葉緑体に輸送されることを確認した。その発現は、葉の発達に依存しており、子葉では発現していなかった。また葉での発現は、光に依存していた。この事実は、SabpがPEPの発達依存的な転写制御に関係していることを示唆しており、その機能解析を集中的に進めている。 3.psbAの葉に特異的な転写に関わるプロモータ構造の葉緑体形質転換による解析 psbAプロモータからGFPを発現する葉緑体形質転換タバコを作製した。レポータ発現の組織特異性を解析した結果、成熟葉に特異的なpsbAプロモータの活性化に、コアプロモータ領域が関係していることが明らかになった。
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