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ラン藻FBP/SBPase導入形質転換植物によるソース/シンク器官の炭素代謝調節の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11151228
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

重岡 成  近畿大学, 農学部, 教授 (80140341)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード光合成 / カルビンサイクル / チオール酵素 / 形質転換植物 / フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ / セドヘプツロース-1,7-ビスホスファターゼ / ソース / シンク / 炭素代謝
研究概要

高等植物ソース器官のカルビン(光合成炭素還元:PCR)サイクルのチオール酵素に着目し、光合成を含めた炭素代謝におけるこれらの酵素の位置づけと調節機構の生理的意義の解明を目的とする。本研究ではラン藻(Synechococcus PCC7942)のチオール酵素FBP/SBPaseを葉緑体または細胞質に導入したタバコ形質転換植物を作製し、ソース/シンク器官における光合成および炭素代謝に及ぼす影響を検討した。
水耕栽培(400μE/m^2/s、相対湿度60%、25℃)10週目の形質転換体の葉、茎、根は野生株と比較して著しく発達し、平均背丈は野生株の1.4倍大きくなっていた。第4葉の光合成速度は、1600μE/m^2/sでは野生株の1.24倍に上昇した。形質転換体の最終乾燥重量(開花時)は野生株の約1.5倍に増加していた。形成転換体ではFBPase活性が1.6倍、SBPase活性が2.3倍に上昇していたが、内在性の酵素活性には有意な差は見られなかった。その他のPCRサイクルの酵素には有意な差は見られなかった。しかし、形質転換体のRubiscoの活性化率が野生株に比べて上昇していた。野生株および形質転換体のの定量を行った。形質転換体の上葉(第4葉)、下葉のいずれにおいてもPCRサイクル中間体(PGA、DHAP、F6P、G6P、RuBP)は有意に増加していた。またヘキソース、ショ糖、デンプン量を測定した結果、ヘキソースは主に上葉と茎に、ショ糖は上葉に、デンプンは下葉と根に有意な増加が認められた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoi M.: "Functional analysis offructose-1,6-bisphophatase isozymes (fbp I and fbp-IIgene products)in cyanobacteria"Plant Cell Physiol.. 40・2. 257-261 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 重岡 成: "光・酸素毒耐性植物のエンジニアリング"蛋白質・核酸・酸素. 44・15. 2246-2252 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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