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マウス終脳における嗅索領域の決定機構

研究課題

研究課題/領域番号 11152211
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

平田 たつみ  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助教授 (80260587)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード神経発生 / 終脳 / 領域化 / 嗅索 / lot細胞
研究概要

憎帽細胞の軸索は終脳外側の狭い領域を尾側に向かって伸長し、嗅索と呼ばれる軸索の束を形成する。我々の作製したモノクローナル抗体lot1が認識する細胞(lot細胞)は、将来この軸索が伸長することになる経路にわたって細胞の帯を作って配列し、嗅索の位置を決定すると考えられている。しかし、なぜこの細胞が予定嗅索領域に配列するかについては不明であった。そこで、様々な培養法を用いてlot細胞が終脳のどこで発生し、どのようにして嗅索領域に局在するようになるのかを解析した。Lot細胞が最終分裂を行っている胎生10.5日目マウス胚の終脳を様々な領域に分割して分散細胞培養し、lot細胞が終脳のどの領域から分化してくるのかを検討した。この時期の終脳は、遺伝子発現の様式の違いから、背側の新皮質と腹側の神経節隆起との2つの区画に分けることができる。Lot細胞はそのうち新皮質の細胞を培養したときのみ分化し、神経節隆起を培養しても分化してこなかった。また終脳新皮質の中では、どこの部位からもまんべんなく分化してきた。実際の生体内でlot細胞が新皮質全体で発生してくるとすれば、これらの細胞はかなりの距離にわたって終脳半球を腹側方向に移動しなければならない。しかしこれまでに腹側方向に移動する細胞の報告はない。本当にこのような細胞移動様式が存在するのかを確かめるために、マウス全胚培養法による細胞移動の解析を行った。その結果、実際に終脳新皮質全体で生まれた細胞が腹側方向に移動し、予定嗅索領域に局在する事が確かめられた。以上の結果を総合すると、生体内でlot細胞は終脳新皮質全体で発生し予定嗅索領域まで移動するという興味深い発生過程をたどることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Hirata and H.Fujisawa: "Environmental control of collateral branching and target invasion of mitral cell axons during development."J.Neurobio.. 38. 93-104 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 平田たつみ, 佐藤泰史: "マウス終脳内容系を用いた軸策ガインダンス機構の解析"細胞工学. 18. 77-83 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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