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ホヤ初期卵割期におけるシグナル伝達の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11152213
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

真壁 和裕  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60222288)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードホヤ / 初期胚 / シグナル伝達 / Wnt / smad / 卵内因子 / 局在RNA
研究概要

ホヤ卵はその発生の多くを卵内に局在する母性因子に依存すると考えられてきたが、近年、初期卵割期の割球同士の細胞間相互作用も重要な働きをしていることが分かってきた。細胞数が少なく細胞系譜に沿った遺伝子の発現と機能を解析するのに有利なホヤの特徴を利用して、ホヤ初期胚に準備されたさまざまなシグナル伝達系の発生における機能を単一細胞レベルで解明すべく、以下の分子について解析を行った。
・Wnt-5:ホヤ卵内で見出された母性Wnt-5が局在する胚の後極は、これまでの研究から胚の前後軸形成に必須とされる領域だった。現在、卵内に蓄積されたmRNAをアンチセンスオリゴで破壊した上で発生させたときの効果を見つつある。また、Wnt-5の注入胚で観察される尾部の形態形成異常は、As-T遺伝子プロモーターを用いて脊索特異的にWnt-5を発現させた時に再現されたことから、母性Wnt-5の過剰な効果というより、脊索でWnt-5シグナルが正常胚のレベルを超えて過剰に発現することによるものと判明した。このことは脊索の伸長にともなう尾部の形態形成過程にWnt-5シグナルが関わっていることを示唆している。
・Smad1/5:得られたsmad分子は脊椎動物のsmad1と5の共通祖先遺伝子から分岐したものであることからsmad1/5と名づけた。母性のmRNAは胚の動物半球に蓄積し、胚性のmRNAも予定表皮割球に特異的に発現することが分かった。予定表皮割球の一部は神経誘導を受けて神経に分化するが、smad1/5は発生運命が表皮に限定された割球でのみ発現することが判明した。このことから表皮の運命決定にBMPカスケードが密接な機能をもっていることを示唆された。
・このほかFGF受容体、BMP受容体についてもクローニングと解析を行った。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y. Sasakura: "Two pathways of maternal RNA localization at the posterior-vegetal cytoplasm in eary ascidian embryos"Developmental Biology. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] T. Kawashima: "Expression of musashi homologs of the ascidian, Halocynthia roretzi and ciona intestinalis"Development Genes and Evolution. 210. 162-165 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] A. Kobayashi: "A maternal RNA encoding smad 1/5 is segregated to the animal blastomeres during ascidian development"Development Growth and Differentiation. 41. 419-427 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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