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HSP90ファミリータンパク質の基本構造とターゲット分子選択機構

研究課題

研究課題/領域番号 11153223
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

根本 孝幸  長崎大学, 歯学部, 教授 (90164665)

研究分担者 小早川 健  長崎大学, 歯学部, 教務職員 (10153587)
田中 祺一郎  長崎大学, 歯学部, 助教授 (50001954)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードHSP90 / 分子シャペロン / HtpG / ドメイン / ストレスタンパク質 / リコンビナントタンパク質
研究概要

本年はストレス蛋白質HSP90に関する以下のテーマを扱った。(i)HSP90ファミリー蛋白質[HSP90、GRP94(小胞体型)、HtpG(大腸菌)]のドメイン構造の解析、(ii)HtpGのドメイン間相互作用の解析、(iii)HtpGのターゲット分子結合領域の同定である。その結果、HSP90ファミリー蛋白質は3ドメイン(N末側よりドメインA、B、C)からなることが判明した。各ドメインの機能とドメイン間相互作用を明らかにするためにHtpGに焦点を絞って検討した。まずHtpGの各ドメインを発現してドメイン間相互作用を検討した。その結果、ドメインAとドメインB、ドメインBとドメインCが結合した。ドメインB同士にも弱い相互作用があった。ドメインBのC末22残基やドメインCのC末16残基をした分子は互いのドメインとの結合能を喪失した。これらの結合のうちドメインBとドメインCの相互作用によりHSP90のダイマー構造が保たれていた。ドメインBはAとC両ドメインと同時に結合するが、そのうちドメインAとの結合はドメインBのN末側2/3が、ドメインCとの結合はドメインBのC末側1/3が担当していた。一方、ドメインBとの結合にはドメインA、ドメインCそれぞれのほぼ全領域が必要であった。HtpGはHSP90やGRP94に較べ自己重合する温度が10℃高いが、ターゲット分子結合能の獲得にも同様に10℃高い温度が必要であった。この分子シャペロン活性のターゲット蛋白質結合活性は自己重合活性とともにドメインAに局在していた。これらの結果は私たちの決定した3ドメイン構造がHSP90の機能単位であることを強く示唆する。以上、電顕観察(丸谷ら、1999)で観察されるHSP90ダイマーの4球状構造を構成する一次構造上のドメインが本研究より明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Maruya M: "Monomer arrangement in HSP90 dimer as determined by decoration with N-and C-terminal specific antibodies"Journal of Molecular Biology. 285. 903-907 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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