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GRP'78/BiPのD-アスパラギン酸エンドペプチダーゼ活性とアルツハイマー病〜アミロイドβ蛋白質の分解におけるその役割について〜

研究課題

研究課題/領域番号 11153224
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

木野内 忠稔  自治医科大学, 医学部, 助手 (90301457)

研究分担者 香川 靖雄  女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (30048962)
浜本 敏郎  自治医科大学, 医学部, 助教授 (30189625)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードアルツハイマー病 / D-アスパラギン酸 / アミロイド / アミロイド前駆体蛋白質 / シャペロン / GRP78 / BiP
研究概要

脳内において特異的な蛋白質代謝機構が存在することは、アルツハイマー病(AD)だけでなく、プリオン病、ポリグルタミン病などの研究から明らかになっている。なぜなら、これらの疾病の原因蛋白質は、広く全身に発現していながら、分解されずに病的に蓄積するのは脳・神経系に限られており、脳内における蛋白質代謝機構の失調が、これらの疾病の一因になっていると考えられるからである。一方、ADにおいて老人斑の主成分であるアミロイドβ蛋白質は、加齢と共にD-アスパラギン酸(D-Asp)を含むタイプが蓄積することが明らかになり、病態との関連が指摘されてきた。しかし一方で、AD患者の脳では、遊離のD-Aspは健常脳に比較し、減少していることも報告されている。従って、研究代表者は、D-Aspを含むペプチドを分解する酵素、即ち、D-aspartyl endopeptidase(以下DAEP)の存在を仮定し、ウサギ肝臓からDAEPの精製を行った。その結果、今年度になってミトコンドリア膜画分から、DAEPの精製に成功し、精製したDAEPを用いてその酵素的性質を調査した。DAEPは、脳、肝臓、腎臓などで比活性が高く、D-Asp含有蛋白質にのみ特異性を示すことが明らかになった。さらにDAEPは、分子シャペロンの一種、glucose regulated protein78(GRP78)と相互作用することも確認している。特に興味深いのは、DAEPの分子量が70万であることと、ラクタシスチンによってその活性が阻害されることである。これらの性質は、20Sプロテアソームと一致するものであるが、細胞内の局在が異なることや、基質特異性の違いなど、性質上の相違点も多い。従って、一次構造を比較するため、現在、二次元電気泳動によるDAEP構成成分の分離と、その一次配列の決定に取り組んでいる。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hisashi Koike: "Thimet oligopeptidase cleaves the full-length Alzheimer amyloid precursor protein at an beta-secretase cleavage site in COS cells"J. BiolChem.. 126. 235-242 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木野内忠稔: "D-aspartyl endopeptidaseの探索とD-Asp含有アミロイドβ蛋白質の分解"生化学. 71. 993 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 猪木 泰: "ガングリオシドによるミトコンドリアからのチトクロムcの放出"生化学. 71. 708 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木野内忠稔: "βアミロイド蛋白質によるミトコンドリアからのチトクロムcの放出について"第22回日本分子生物学会プログラム・講演要旨集. 435 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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