研究課題/領域番号 |
11153225
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
山本 友子 杏林大学, 医学部, 助教授 (60110342)
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研究分担者 |
花輪 智子 杏林大学, 医学部, 助手 (80255405)
山口 博之 杏林大学, 医学部, 助手 (40221650)
神谷 茂 杏林大学, 医学部, 教授 (10177587)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 分子シャペロン / DnaK / GroEL / 病原因子 |
研究概要 |
(1)Listeria monocytogenes Dnak シャペロンの細胞表層構築機構における役割: L. Monocytogenes の分子シャペロンDnaK 変異株では、分子サイズ30kDa の細胞壁主要成分が欠失していた。この蛋白質のN末端アミノ酸配列ならびにそれに基づいた遺伝子のクローニングと決定された塩基配列から、この蛋白質はべん毛の主成分フラジェリンであることを明らかにした。さらに、フラジェリン遺伝子の発現を解析し、DnaKはフラジェリン遺伝子の転写を制御していることを明らかにした。又この変異株は、マクロファージによる貧食効率が顕著に低下していたが、DnaKはフラジェリンの発現を制御することにより貧食に関わっていると考えられる。 (2) Helicobacter pylori の表層発現型GroEL の役割: H. Pylori のGroEL に対するモノクローナル抗体を作製し、これらを用いてGroEL が細菌表層に発現していることを明らかにした。さらにこの表層局在GroELが、胃上皮細胞の付着に関与するとともに、炎症性サイトカインIL8産生誘導を引き起こすこと、又、SPFマウスに胃上皮に炎症をひきおこすことを明らかにした。本研究結果は、表層局在GroELが本菌の病原因子のひとつである可能性が示唆するものである。
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