• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小胞体タンパク質局在化に働くRer1タンパク質の分子シャペロン的役割

研究課題

研究課題/領域番号 11153229
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

佐藤 健  理化学研究所, 生体膜研究室, 研究員 (30311343)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード小胞体 / ゴルジ体 / Rer1p / リサイクリング / 局在化
研究概要

これまでに我々は,出芽酵母のゴルジ体膜タンパク質Rer1pが、ゴルジ体に誤って輸送されてきたSec12p,Sec71p,Sec63pなどといった一群の小胞体膜タンパク質を認識し,ゴルジ体から形成されるCOP I小胞を介して小胞体へと送り返す新たな分子選別装置の一つであることを示唆してきた.しかしながら,これまでのところ,Rer1pとSec12pなどとの直接的な相互作用は,両者が膜タンパク質であることもあって検出することができなかった.そこで,本年度はまず,Rer1pとSec12pの直接的な相互作用をクロスリンク法によって解析した.その結果,Rer1pがSec12pの膜貫通領域を特異的に認識し,結合することがはじめて明らかとなり,Rer1pが新たなタイプの分子シャペロンである可能性が示唆された.また一方で,Rer1pの生体内における動態をリアルタイムで解析するために,緑色蛍光タンパク質(GFP)をN末端に結合した融合タンパク質(GFP-Rer1p)を構築した.このGFP-Rer1pはRer1pとしての活性を保持しており,細胞内において酵母のゴルジ体に見られるようなドット上の構造体に局在していた.解析の結果,GFP-Rer1pは小胞体からのタンパク質輸送に欠損を持つsec変異株では速やかに小胞体に蓄積するようになることから,Rer1p自身もゴルジ体ー小胞体間をリサイクリングしていることが示唆された.また,Rer1pのゴルジ体局在化に必要な領域を探索したところ,C末端側の細胞質領域が重要であることが判明した.さらに,ゴルジ体から小胞体,ゴルジ体層板間における小胞輸送に働くCOP I複合体(COP I)がRer1pのC末端側の細胞質領域と相互作用すること,COP Iに欠損を持つ変異株ではGFP-Rer1pが液胞へと誤って輸送されてしまうことなどから,Rer1pのゴルジ体局在化と小胞体へのリサイクリングはCOP Iによって厳密に規定されていることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Miyuki Sato: "The yeast RER2 gene, identified by ER protein localization mutations, encodes cis-prenyltransferase, a key enzyme in the dolichol synthesis"Molecular and Cellular Biology. 19. 471-483 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Ken Sato: "The Arabidopsis thaliana RER1 gene family : its potential role in the endoplasmic reticulum localization of membrane proteins"Plant Molecular Biology. 41. 815-824 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] B.Diane Hopkins: "Kex2p Cleavage Sites for Monitoring ER Localization and Intra-Golgi Transport of Proteins in Yeast"Methods in Enzymology. (in press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi