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細胞分裂に伴う非対称分配の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11154202
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

松崎 文雄  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10173824)

研究分担者 大城 朝一  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (40311568)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード非対称分裂 / 神経幹細胞 / prospero / miranda / 神経発生 / 細胞極性 / 上皮細胞
研究概要

発生過程で細胞の多様性を作り出すための基本的なプロセスは非対称な細胞分裂である。その典型のひとつは神経幹細胞の分裂であり、非対称分裂に伴って転写因子prosperoとmirandaが神経幹細胞の姉妹細胞に不等分配される。本研究では、このmirandaの不等分配を手がかりに、神経幹細胞の細胞分裂に伴う分化因子の非対称分配が神経の運命決定に果たす役割、その非対称分裂を制御する細胞極性の分子的実体を明らかにすることを目的とする。そのために、神経幹細胞の細胞分裂に伴うMirandaの明確な非対称分布を指標として、神経幹細胞の分裂の非対性に異常を来す突然変異の検索を行った。まず、ショウジョウバエのゲノムのおよそ70%をカバーする約300系統の染色体欠失のセット抗Miranda抗体によって染色し、その欠失に含まれる遺伝子が、Mirandaの局在に必要とされるかどうかを検討した。全欠失系統の1割程度の系統でmirandaの局在異常が検出された。その表現型はおおよそ次の3通りに分類される。(1)極性の方向異常、(2)不完全不等分配(3)完全に対称分配。この中で、symmetric cell division(scd)変異と名づけたこの突然変異では、Mirandaが等分配されるだけではなく、野生型ではMiranda同様不等分配されるNumbタンパクも等分配されてしまう。則ち、この遺伝子産物の機能は、運命決定因子の局在の上位に位置する。現在、この原因遺伝子を同定することに成功し、その機能の解析を詳細に進めた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Matsuzaki,F: "Asymmetric division of Drosophila neural stem cells : a basis for neural diversity"Curr.Opin.Neurobiol.. 10. 38-44 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 松崎文雄: "実験医学17巻No.3,増刊:神経形成と神経機能にかかわる転写因子"羊土社. 344-350 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 松崎文雄: "実験医学17巻,No.16,増刊:神経形成と神経機能にかかわる転写因子"羊土社. 2066-2073 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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