研究課題/領域番号 |
11154216
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西川 淳一 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (90218131)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 核内レセプター / コアクチベーター / DT40 |
研究概要 |
核内レセプターのリガンド依存的な転写活性化には、ここ数年の研究により、コアクチベーターと呼ばれる蛋白質群が関わっていることが明らかとなってきた。これまでに、コアクチベーターと思われる蛋白質は多数クローニングされているが、細胞内に普遍的に存在するため、その機能の解析が灘しかった。そこで、我々は、ニワトリBリンパ細胞株DT40の遺伝子ノックアウトの系を用い、ヒストンアセチル化酵素活性(HAT)を持つ3種のコアクチベーター(TIF2、SRC1、ACTR)のノックアウト細胞の作成を進めている。ノックアウト細胞の作成にニワトリ由来の細胞を使用するため、最初に、TIF2、SRC1、ACTRのニワトリホモログのクローニングを行った。これらのコアクチベーターは鳥類においても高度に保存されており、核内レセプターと相互作用する領域やHATドメインが存在することが分かった。このcDNA配列をもとにプライマーを設計し、ゲノムDNAをPCRにより増幅し、PASドメインをコードする領域を薬剤耐性遺伝子に置換した。こうして作成したノックアウトコンストラクトをDT40細胞に導入することにより、コアクチベーター遺伝子が破壊された細胞をスクリーニングし、現在までに、TIF2とACTRのノックアウト細胞を樹立した。その結果、TIF2のノックアウトによりステロイドホルモンによる転写活性化は大きく影響を受けるが、ビタミンAやDなどの非ステロイド系の情報伝達への影響は小さいこと、ACTRのノックアウト細胞においては、これまで調べた限りでは、核内レセプターの転写活性化に影響がでないこと等が明らかになっている。
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