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ジーンターゲティングによる翻訳調節因子NAT1の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 11155220
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

山中 伸弥  奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 助教授 (10295694)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードレチノイン酸 / DNAチップ / 翻訳調節
研究概要

平成10年度までの研究でNAT1がマウス初期発生および胚性幹(ES)細胞の分化において必須の役割を果たしていることを明らかにした。平成11年度はその機序を遺伝子レベルで解析した。具体的にはレチノイン酸により誘導されるES細胞の分化においてNAT1がどのような役割を果たしているかを検討した。正常ES細胞をレチノイン酸で刺激すると形態的な分化とともに増殖速度の低下をきたした。一方、NAT1遺伝子破壊ES細胞においてはこの両者とも抑制されていた。次に、レチノイン酸刺激に伴う遺伝子発現の変化をノーザンブロットとDNAチップにより解析した。正常ES細胞においてはレチノイン酸により多くの遺伝子発現が誘導されoct3など少数の遺伝子発現が低下した。NAT1遺伝子破壊細胞においてはレチノイン酸による遺伝子発現変化の大部分が抑制されていた。抑制の程度は遺伝子により異なり、完全に抑制されるものからほとんど影響を受けないものまであった。さらにこの遺伝子発現の抑制がどのレベルでおこっているかを検討するために、レチノイン酸応答配列を持ったルシフェラーゼレポーター遺伝子をES細胞に導入した。正常ES細胞においてはこのレポーター遺伝子発現はレチノイン酸により20倍以上増強されたが、NAT1遺伝子破壊細胞においては増強の程度が有意に小さかった。異常の実験結果により、NAT1は分化関連遺伝子群の発現を転写レベルで制御していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2021-12-14  

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