研究課題/領域番号 |
11158221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
川畑 正博 財団法人 癌研究会, 癌研究所・生化学部, 主任研究員 (60224838)
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研究分担者 |
今村 健志 財団法人 癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70264421)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | TGF-β / Smad / STAT / p300 / EIA / c-Ski / dSmad2 / PEBP2 |
研究概要 |
(1)新規ショウジョウバエSmadであるdSmad2を同定し、無脊椎動物においてもTGF-β/アクチビン系のシグナル伝達が存在することを明らかにした。また、ショウジョウバエにおいてTGF-βスーパーファミリーのシグナルの下流にあるShnとMadが、レセプター刺激に応じて結合することを見出した。 (2)BMPの下流にあるSmad1はLIFの下流にあるSTAT3とp300を介して複合体を形成し、協調的に標的遺伝子の発現を誘導することを示した。 (3)Smadと転写コアクチベーターであるp300との相互作用について検討し、p300内のSmad結合部位を同定した。E1AがSmadに結合することを見出し、Smadとp300の相互作用を阻害することによりTGF-βのシグナルを抑制することを示した。 (4)two-hybrid法を用いてSmad2に結合する蛋白としてc-Skiを同定した。Smadはc-Skiを介してhistone deacetylaseであるHDACと複合体を形成し、c-SkiはTGF-βによる転写活性化を抑制した。以上より、Smadはその結合する蛋白に依存して、転写の活性化、抑制の両者の作用を持ち得ることが示された。 (5)Smadは転写因子PEBP2αと結合することを見出した。immunoglobulin Cαプロモーターの系を用いて、Smad3とPEBP2αCとが同プロモーターにそれぞれ結合すること、またその転写活性化には両者の協調作用が必要であることを示した。SmadはPEBP2αBとも結合する。PEBP2αBは血球形成および血管新生に関与しており、TGF-βがSmad-PEBP2の結合を介して血管新生を調節している可能性が示された。
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