研究課題/領域番号 |
11158224
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
沢村 達也 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室長 (30243033)
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研究分担者 |
眞崎 知生 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 所長 (60009991)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | レクチン様酸化LDL受容体 / 酸化LDL / 血小板 / 動脈硬化 / 内皮細胞 |
研究概要 |
LOX-1の発現調節について検討を加えた。リガンドである酸化LDLそのものによってLOX-1の発現は増強され、実際、動脈硬化巣内のように酸化LDLが蓄積しているような部位ではLOX-1の発現が亢進していることを確認した。またヒトにおいてはアンジオテンシン変換酵素阻害薬により発現が抑制されることも見いだしている。 一方、LOX-1の発現は培養マクロファージや平滑筋でも確認され、in vivoにおいては進んだ動脈硬化巣でマクロファージや平滑筋に発現が見られることを示した。従ってLOX-1は平滑筋やマクロファージでも機能し、泡沫細胞の形成をはじめとする酸化LDLの種々の作用を媒介している可能性が示唆された。 LOX-1はフォスファチジルセリンをリガンドとしてアポトーシス細胞を認識することを見いだしていた。これを手がかりに、活性化した血小板の認識にもLOX-1が重要であることを本研究で明らかにしている。 さらに、ヒトLOX-1の遺伝子が6つのエクソンからなり、12番染色体の短腕に位置することを明らかにした。LOX-1がホモロジーを持つNK cell receptor familyの遺伝子構造および遺伝子座と、LOX-1のエクソンの構成および遺伝子の位置は共に一致しており、両者が共通の遺伝子から進化の過程で枝分かれしてきたことが示唆された。
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