研究課題/領域番号 |
11159209
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柴田 洋三郎 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90037482)
|
研究分担者 |
西井 清雅 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20264020)
稲井 哲一朗 九州大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00264044)
中村 桂一郎 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20172398)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | apoptosis / Dad1 / embryonic lethality / N-glycosylation / gene targeting / oligosaccharyltransferase / p53 / Fas |
研究概要 |
当該研究課題は一年間の研究補助を受け、Dad1の変異マウスの解析を中心としてその機能の理解を深めることを目的としている。 Dad1は、oligosaccharyltransferase複合体を構成する膜蛋白質である。Dad1欠損マウスは、胎生約7日でアポトーシスを起こし死亡する。しかしこの時点でもレクチン結合能は保たれている。また、ヘテロ接合体の15%がホモ接合体と同様の表現型を示し死亡する。生まれたヘテロ接合体マウスには単純合指症が高率に発生する。平成11年度は以上の所見をまとめ、論文発表を行った。 Dad1欠損によって起こるアポトーシスがどのような経路によるのか調べるために、(p53またはFas欠損、Dad1欠損)マウスを作製し、その表現型を解析中である。現在のところ、胎生10日以降に(p53またはFas欠損、Dad1欠損)マウスは見つかっておらず、p53、FasはDad1欠損によるアポトーシスの本流をなすものではなさそうである。また、合指症の発生過程を知るために合指症マウスの系統化を行っている。 Dad1欠損マウスの解析と平行して、温度感受性塩基置換を標的遺伝子組換えにより導入した胚性幹細胞系列の作製を行っている。マーカーとしてGreen Fluorescent Proteinを用いたユニークな方法であり、相同組換えが成功すれば、Dad1遺伝子の活性化機序についての所見が得られ、ヘテロ接合体で見られた致死性についての有用な情報(インプリントによる不活性化か、その他の機序か?)が得られる。糖鎖付加複合体の活性状態を温度でコントロールできるようになるので糖鎖付加とアポトーシスの関係について今後より理解が深まると期待できる。
|