研究課題/領域番号 |
11159213
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西川 義尚 東海大学, 工学部, 教授 (20109953)
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研究分担者 |
高橋 哲夫 東海大学, 工学部, 助教授 (10256167)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 糖蛋白 / アスパラギン結合型糖鎖 / リピド中間体 / 温度感受性変異株 / マンノース転移酵素 / 遺伝子クローニング / ALG1 / ALG2 |
研究概要 |
マウス乳癌由来FM3A細胞から[2-^3H]マンノースを用いたトリチウム自殺法による選択的濃縮を経て分離した温度感受性変異株G258は、糖蛋白のアスパラギン結合型糖鎖の前駆体であるリピド中間体生合成過程に温度感受性変異があり、低温では正常にGlc_3Man_9GlcNAc_2-P-P-Do1まで生合成できるが、高温ではMan_3GlcNAc_2-P-P-Do1付近で生合成を停止する。我々は現在、このG258変異株のリピド中間体生合成変異(マンノース転移酵素IV活性の変異?)を相補するヒト遺伝子のクローニングを試みている。今年度はその変異を相補する活性を持つヒトMegaYACクローン923F5を同定した。この923F5に含まれるヒトDNA断片は13番染色体に由来し、サイズは1.06Mbである。現在、923F5のコスミドライブラリーを作成し、そのコンティグマップを作成している。我々は、また、リピド中間体生合成過程において、G258変異株の変異部位に近いマンノース転移酵素Iおよびマンノース転移酵素IIIに関し、その酵母遺伝子(ALG1およびALG2)の推定アミノ酸配列をもとに、それと相同なヒト遺伝子の分離を試みている。今年度はALG1相同ヒトcDNAの分離と翻訳領域の全塩基配列を決定し、Hmat-1遺伝子と命名した。これはリピド中問体生合成に直接働くマンノース転移酵素(9種類)の遺伝子としては、高等動物で始めてのクローニング例である。更に、現在、そのゲノム構造および発現調節機構の解析、アンチセンスRNAよるHmat-1遺伝子の発現阻害研究を行っている。一方、ALG2相同ヒトcDNAの翻訳領域の全塩基配列についても決定の目途がたった。以上の研究により、我々はリピド中間体生合成段階での糖鎖リモデリング、及び、ヒト糖蛋白糖鎖不全症(CDGS)の遺伝子診断のためのプローブを手に入れることに成功した。
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