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セレクチンと糖錯を介する細胞間コミュニケーション

研究課題

研究課題/領域番号 11159215
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関星薬科大学

研究代表者

辻 勉  星薬科大学, 薬学部, 教授 (00143503)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードセレクチン / シアリルルイス X / 細胞表面糖鎖 / 細胞接着 / 好中球 / 活性酸素 / サイトカイン
研究概要

セレクチンと白血病表層糖鎖との相互作用は,白血球が炎症局所や血管損傷部位へ集積するための初期過程の接着反応を媒介する.このような白血球の細胞交通を制御する機能に加えて,白血球の機能的な活性化も誘導する.本研究では,糖鎖を介する細胞間コミュニケーションの特性と機序を解明することを目的とし、セレクチンリガンドであるシアリルルイスX糖鎖の細胞膜上での再分布に焦点を当て解析した.
1)可溶性のP-セレクチンは,好中球からの活性酸素産生を促進させなかったが,P-セレクチンを固相化することにより,活性酸素産生が亢進した.
2)固相化P-セレクチン上で好中球を培養すると,シアリルルイスX糖鎖が細胞の接着面に集合し,キャップ様の構造を形成することがわかった。
3)インターロイキン8や顆粒球コロニー刺激因子などのサイトカインを好中球に作用させると,細胞の一極に2)と同様にシアリルルイスXのキャップ形成が認められた.
4)上記のサイトカインで前処理した好中球に可溶性のP-セレクチンを作用させるたところ,活性酸素の産生が誘導された.
以上,P-セレクチンを介する好中球の活性酸素産生誘導には,細胞膜におけるリガンド糖鎖であるシアリルルイスXの再分布とキャップ形成が必要であり,細胞内シグナル伝達に重要な役割を果たしていることが推測された.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Nagata 他: "Redistribution of P-selection counter-ligands is prerequiste to superoxide anion production and release by human neutrophils"International Immunology. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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