• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

NK細胞の標的認識に関与する新規C型レクチンの同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11159221
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

反町 典子  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (30217468)

研究分担者 烏山 一  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60195013)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードC型レクチン / NK細胞 / NKレセプター / Ly-49 / 遺伝子クローニング / NK細胞分化 / 抑制性レセプター
研究概要

NK細胞は抗原の感作なしに腫瘍細胞やウイルス感染細胞を殺傷することのできるリンパ球集団で、免疫監視機能に重要な役割を果たしていると考えられている。本研究ではNK細胞の標的認識に関与する新規C型レクチンの同定を目的として研究を行った。その結果、NK細胞分化の初期に選択的に発現する新規Ly-49の遺伝子クローニングに成功し、その性状解析を行った。
胎児肝臓内NK細胞におけるNKレセプターの発現を解析する過程で、胎児肝細胞内NK細胞にC型レクチンファミリーに属するLy-49様分子が発現することを見いだした。この分子の性状およびNK細胞における機能を明らかにするために、胎児肝NK細胞に発現するLy-49分子群の遺伝子クローニングを試みた。その結果、Ly-49ファミリーに属する新規メンバーを同定し、Ly-49Qと命名した。Ly-49Qは細胞内領域にITIMモチーフを有することから、抑制性レセプターとして機能することが示唆された。半定量的PCR解析の結果、Ly-49QのmRNAは出生までに次第に減少し、成熟NK細胞においてはその発現量は極めて少なくなる。これは、生後に発現が始まる既知のLy-49分子とは異なるユニークな動態である。このことから、Ly-49Qは胎児肝臓内でのNK細胞の分化あるいは妊娠期間中の母子相互作用に何らかの役割を果たしている可能性が考えられる。現在その機能解析のために、特異的モノクローナル抗体の作成、認識分子の同定を進めている。
また、私たちは、Ly-49ファミリーの一員を認識すると思われる新規モノクローナル抗体およびC型レクチンファミリーに属するNKレセプターであるCD94に対するモノクローナル抗体を樹立した。これらの抗体を用いてNK細胞機能におけるC型レクチンファミリーに属する分子群の機能解析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Endo, J.: "Deficiency of a STE20/PAK family kinase LOK leads to the acceleration of LFA-1 clustering and cell adhesion of activated lymphocytes"FEBS letter.

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi, M.: "The effect of flow on the neutrophil-mediated Ca2_+ responses in human vascular endothelial cells stimulated by endotoxin"Surgery Today. 29. 966-969 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Ishiwatari-Hayasaka, H.: "Requirements for signal delivery through CD44 ; analysis using CD44-Fas chimeric proteins"Journal of Immunology. 163. 1258-1264 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi