研究課題/領域番号 |
11159222
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立小児病院(小児医療研究センター) |
研究代表者 |
小栗 佳代子 国立小児病院, 小児医療研究センター, 研究員 (10158826)
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研究分担者 |
吉田 圭一 生化学工業株式会社, 糖鎖プロジェクト, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シンデカンファミリー / インテグリン / フィブロネクチン受容体 / ストレスファイバー / 細胞接着 / 細胞骨格形成 / シグナル伝達 / ヘパラン硫酸プロテオグリカン |
研究概要 |
1.シンデカン分子間の機能特異性の解析 フィブロネクチンの細胞結合部位とヘパリン結合部位の組換えペプチドを接着基質とした時、P29細胞にストレスファイバー形成が誘導されることを明らかにしてきた。後者を抗シンデカン1〜4抗体に置き換えて各シンデカンの特異性を検討した結果、このシグナル伝達の仲介に、(1)シンデカン1、3は関与しない、(2)シンデカン2が必須である、(3)シンデカン4はシンデカン2が十分量発現されている場合あるいはシンデカン2のリガンド結合シグナルが先行する場合にのみ関与する、ことが明かとなった。これにより、同一細胞が同時に細胞表層に発現しているシンデカンファミリーメンバー間に機能特異性があることが証明された。 2.遺伝子改変によるシンデカン2の機能解析 (1)シンデカン2のセリン残基のリン酸化の解析 これまでにシンデカン2タンパク芯細胞質部位のセリン残基がリン酸化されることを明らかにしてきた。そこで、いずれのセリン残基がリン酸化されるのか、また、基質接着依存的にリン酸化されるのかあるいは脱リン酸化されるのかを明らかにするため、本年度申請計画に従い、細胞質部位に3箇所存在するセリン残基を1、2、3箇所それぞれアラニン残基に変えたシンデカン2改変cDNAを7種作成した。現在、H11細胞に各cDNAを導入して株化する作業を行なっている。 (2)シンデカン2細胞外部位へパラン硫酸側鎖の解析 これまでにマウスシンデカン2が3本のヘパラン硫酸と1本のコンドロイチン硫酸とを有し、そのうちヘパラン硫酸側鎖を介してフィブロネクチンと結合することを明らかにしてきた。それぞれの糖鎖の位置、機能を明らかにするために、糖鎖が伸長する4つのSG配列のセリン残基をアラニン残基に変えたシンデカン2改変cDNAを17種作成した。現在、H11細胞に各cDNAを導入して株化する作業を行なっている。
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