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アクチン線維束に介したHIV-1 RevによるウイルスmRNAの核外輸送

研究課題

研究課題/領域番号 11161232
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関関西医科大学

研究代表者

木村 富紀  関西医科大学, 医学部, 教授 (40186325)

研究分担者 山本 章嗣  関西医科大学, 医学部, 講師 (30174775)
西川 正雄  関西医科大学, 医学部, 助手 (40218136)
藤澤 順一  関西医科大学, 医学部, 教授 (40181341)
徳永 万喜洋  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助教授 (00192659)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードHIV-1 Rev / アクチン線維束 / RNA核外輸送 / RRE mRNA / luciferase mRNA / 能動輸送 / CRM1
研究概要

1.HIV-1 gag mRNAとRev、CRM1、Ran-GTPaseは核内F-アクチン上で核外輸送シグナル依存性に共存することを確認した。2.G-アクチンに特異的に結合し、F-アクチンを脱重合するLatrunculinB(LAT-B)を作用させたところ、上記細胞因子の共存は消失しgag mRNAの核外輸送は阻害された。3.この輸送阻害効果は可逆的であり、LAT-B除去後遺伝子導入細胞はgag mRNA輸送を再開した。そこで、この細胞を4℃に置いたところ、37℃に置いた場合とは異なり、RNA輸送の再度の阻害が認められた。以上の結果から、RRE RNA-Rev複合体の輸送は温度感受性であると結論した。4.GST-Revに核抽出液を加え共沈するCRM1を指標にRev-CRM1複合体形成の温度感受性を検討したところ、両者の結合は4℃では観察されなかった。また、この温度依存性の結合がGTPgSの添加により濃度依存的に抑制されるのが観察された。5.イントロンレスのluciferase mRNAの核外輸送は、RRE mRNAの輸送と同様温度感受性であると共に、CRM1とGTP結合型RanGTPaseを必要とし、LAT-Bにより阻害されることが観察された(Kimura et al.in preparation)。
これまでmRNAの核外輸送は、単純拡散によりエネルギー非依存性に核外輸送されると考えられてきたが、以上の結果はイントロンを含むRev依存性のRRE RNAならびにイントロンレスのluc mRNAは、拡散によらず、核内F-アクチンを介し能動的に輸送されることを強く示唆した。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kimura,T.et al.: "Rev-dependent association of the inrton-containing HIV-1 gag mRNA with the nuclear actin bundles and the inhibition of its nucleocytoplasmic transport by latrunculin-B"Genes Cells. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木村富紀: "「初心者のための研究室実験マニュアル」 河本圭司編 分担執筆 13.共焦点走査型レーザー顕微鏡の原理と使い方の実際"金芳堂. 243 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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