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Notchシグナルによる造血の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 11162208
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

千葉 滋  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60212049)

研究分担者 熊野 恵城  東京大学, 医学部・附属病院, 医員
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードNotch / Notchリガンド / DSL蛋白質 / 分化抑制
研究概要

マウスJagged1、Jagged2およびDelta1(DSL蛋白質)の全長をコードするcDNAをクローニングし、可溶型および膜結合型DSL蛋白質の血液細胞への結合を調べた。可溶型DSL蛋白質は、Delta1>Jagged1>Jagged2の強さの順に、造血細胞上のNotch2に結合した。可溶型Jagged1の結合にはDSL領域の他、N端側の2つのEGFリピートが重要であった。一方、膜結合型DSL蛋白質のNotch2への結合は、リガンド間であまり差がなかった。次に、RBP-Jk結合配列を含むプロモーターをルシフェラーゼ遺伝子につないだレポーターを用いて、Notch2発現細胞へのシグナル伝達を解析した。全長の膜結合型リガンドはNotch2発現依存性にレポーターを活性化した。この過程で、Notch2分子に切断が起こり、切断されたNotch2の細胞内部分が核内に移行すること、および核内に移行したNotch2断片がリン酸化を受けていることを示した。
一方、G-CSFによる好中球へ分化するマウス骨髄細胞株32D、およびアクチビンAによりヘモグロビン産生細胞へ分化するマウス赤白血病細胞株F5-5のそれぞれに、活性化型Notch1を導入することにより、32DのG-CSFによる好中球への分化、およびF5-5のアクチビンAによるヘモグロビン産生細胞への分化は著明に抑制された。活性化型Notch1を導入した32D細胞に、RBP-Jk機能を抑制するKYOT2をさらに導入することにより、Notch1による好中球分化抑制作用が解除された。これらのことは、造血細胞の各系統への分化がNotchの活性化によって抑制され、その抑制がRBP-JKを介するものであることを示している。
以上から、全長型DSL蛋白質が、Notchを介して造血細胞の分化を制御する可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimizu K, Chiba S, Kumano K, Hosoya N, Takahashi T, et al.: "Mouse Jagged1 Physically interacts with Notch2 and other Notch receptors: assessment by quantitative methods"Journal of Biological Chemistry. 274・46. 32961-32969 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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