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高等植物の形態形成における細胞接着機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11163204
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関筑波大学

研究代表者

佐藤 忍  筑波大学, 生物科学系, 助教授 (70196236)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードペクチン / アルビノース / 細胞接着 / タバコ / カルス / 突然変異
研究概要

本研究では、Nicotiana属中で最小のゲノムを持つN.plumbaginifoliaの半数体植物を材料として用い、器官形成能力を失うと同時に細胞の接着性に異常の生じたミュータントの作出と解析を行うことで、ペクチン多糖の構造と機能の理解と細胞接着関連遺伝子の単離をめざした。
半数体Nicotiana plumbaginifoliaの葉切片に、ハイグロマイシン(またはカナマイシン)耐性マーカーを有するT-DNAを導入したところ、6.7%のリーフディスクに不定芽形成能力を消失したペースト状のカルスが生じた。そのうち、1株(nolac-H14)では、ペクチンが中葉と細胞壁で激減していた。また、nolac-H14では、ヘミセルロースが主に抽出されてくる4M KOH画分において、アラビノース、ガラクトース、ガラクツロン酸というペクチンを構成する成分が激減し、一方、変異株の培養培地中に、ペクチンを構成する糖成分が多量に検出されたことから、変異株では、本来細胞壁と結合するべきペクチンが培地中にリークしている可能性が示唆された。次に、ペクチンを精製しメチル化分析を行ったところ、正常株ではヘミセルロースと挙動を同じくする(細胞壁に強く結合する)ペクチンが長いアラビナン領域を含んでいるのに対し、nolac-H14では、アラビナンが欠失していることが示された。
変異株(6株)からTAIL-PCR法によりT-DNAの近傍のゲノムDNA断片(22個)の単離と部分シークエンスの決定を行ったところ、細胞壁の構成タンパク質であるエクステンシンに相同性の高い遺伝子などが見出された。また、正常株において、この断片を含む遺伝子が発現している事が確認された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Iwai: "High levels of non-methylesterified pectins and low levels of peripherally located pectins in loosely attached non-embryogenic callus of carrot."Plant Cell Report. 18. 561-566 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] H.Iwai: "Production of non-organogenic and loosely attached callus in leaf disk cultures of haploidNicotiana plumbaginifolia by ^<14>N ion beam irradiation."Plant Biotechnology. 16. 307-309 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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