研究課題/領域番号 |
11164205
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池田 知久 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50036555)
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研究分担者 |
関口 順 埼玉大学, 教養学部, 教授 (10107518)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 老子 / 郭店楚墓竹簡 / 馬王堆漢墓帛書 / 写本 / 印刷術 / 林希逸 / 『三子口義』 / 朱子学 / 三子〓斎口義 / 林羅山 / 郭店楚募竹簡 / 道家 / 馬王堆漢夢帛書 |
研究概要 |
1、平成14年度は研究会議を合計2回開催した。2回とも原本『老子』について、参加者は延べ80名。報告者には、上海楚簡の第1発見者であり郭店楚簡の専門研究者でもある、香港中文大学の張光裕教授を研究協力者として招き、最新の専門的知識・最先端の学問を提供してもらった。張光裕教授の報告は、古文字学の立場から中国古典学を前進させるための多種多様の見解・提案を含んでおり、我々の研究の不備を補いうる極めて有益かつ重要な報告であった。その研究成果は、『郭店楚簡の思想史的研究』第6巻や『郭店楚簡儒教研究』に生かされている。 2、『三子〓斎口義』の版本調査は、4名の研究協力者とともに国内(太宰府天満宮)1回、研究代表者単独で海外(韓国)1回、合計2回行った。海外(韓国)では『三子〓斎口義』の版本調査で若干の成果を挙げることができたが、それだけでなく、その研究状況をも詳細に知ることができた。これらの研究成果を基礎にして今年5月16日に「東アジア三カ国における林希逸研究」の国際会議(於東京)を開催することが決まっている。 3、今年度は合計2回の海外調査研究旅行を行った。5月、韓国の成均館大学校・ソウル大学校・群山大学校・嶺南大学校を訪問。その目的と成果は、上述のとおり。8月、中国の五邑大学・中山大学・西北大学を訪問、古文字学国際シンポジウム、秦漢史国際シンポジウムに参加した。中国における古文字学の蓄積と秦漢史の新出土資料とその研究の最新状況を把握することができた。 4、高性能のデジタルカメラ1台を購入した。これを用いて中国における最新の出土資料やそのOHP報告などをデジタル撮影し、それらのデータベースを作成して研究を進めた。 5、今年度は本研究プロジェクトの最終年度であるので、この4年間の研究をまとめて論文集や報告集を編集・発行することに精力的に取り組んだ。そのために、パソコンを用いた原稿の入力・出力や原稿の整理・編集などの仕事に1名の研究支援者と多数の学生アルバイトをお願いした。その研究成果は、多数の著作物となって結実している。
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