研究課題/領域番号 |
11164223
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
高島 淳 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40202147)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 多言語処理 / サンスクリット語 / ナーガリー文字 / タミル文字 / マラヤーラム文字 / カンナダ文字 / グランタ文字 / TEX |
研究概要 |
・目的としていた、多様な転写入力方法に対応していると同時に、その一つの入力方法からローマ字転写、ナーガリー文字、グランタ文字、カンナダ文字、タミル文字、マラヤーラム文字を印刷出力とすることの出来るシステムを構築することを達成した。 ・このシステムにおけるサンスクリット語のローマ字転写表記のモードにおいては、TeX出力がPostScriptフォントを利用できるようにVirtual Fontを作成し、現在のインターネット上での電子出版における標準的方法であるPDF形式に変換する際に、標準フォントの使用による国際的互換性とファイルサイズの縮小というきわめて有用な効果をあげることを可能とした。 ・ローマ字転写表記のサンスクリット語テキストのハイフネーション区切り規則に関して調査した結果に基づいて、第一次試案を策定してこのシステムに実装し、この第一次試案を何人かの研究者にテストしてもらうことによって一応実用になるレベルにまで改良した。 ・グランタ文字処理システムに関しては、20世紀前半に出版されたテキストを調査することによって、印刷本に必要なグランタ文字の結合文字の分布、3文字以上の結合の場合の下付き処理のあり方を収集分析する作業を第一に行なった。こうした分析に基づいて、グランタ文字のフォントをMETAFONTプログラムによって制作して、グランタ文字印刷システムを上記システムに統合した。 ・今回の研究によって、このシステムの設計思想の汎用性が確認され、今後すべてのインド系文字への応用が可能であることが証明された。来年度以降には、すべてのインド公用語やチベット語タイ語などに拡張していく予定である。
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