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ビザンツ帝国と古典継承・創造活動-マケドニア朝期の古典再生とその歴史的意義-

研究課題

研究課題/領域番号 11164225
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関一橋大学

研究代表者

大月 康弘  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (70223873)

研究分担者 渡邊 金一  一橋大学, 名誉教授 (50017513)
研究期間 (年度) 1999 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード西洋古典 / ビザンツ / 西洋中世 / ルネサンス / 歴史記述 / 公文書 / ローマ皇帝 / マニュスクリプト / マケドニア朝 / 皇帝文書 / 実務法学
研究概要

10〜11世紀のビザンツ帝国で作成された文書について研究した。当該期は、多くのギリシア語文献が再生・創造された同帝国の文化的再生期である.本研究では、歴史記述や国家生活に関わる古典的公文書(勅法・財政文書)を中心素材として、個別の古典史料の作成事情、テキスト分析を行うなかで、同時期の文化活動の実態を考察した。
(a)作品の成立・内容についての総覧
国家生活に関わる古典文書について、作者・著者像制作年代、制作動機、写本状況についての要録を作成した。
(b)日本語訳の作成
いわゆる「マケドニア朝新法」(『バシリカ法典』(9世紀末レオン6世期に完成)以後に発布された皇帝勅令群)や皇帝発布の特権賦与状など、注目すべき作品について、写本伝承を顧慮しながら、日本語訳を推進した。
(c)ラテン語史料との連関
ビザンツの古典作品は、自らの国家形象および「皇帝」を「世界」oikoumeneの中心と認識していた。ビザンツ帝国=皇帝は、「世界」に対して責任を負う存在と観念されていた、と読める。本研究は当初、中世ギリシア語古典のみを対象として想定していた。しかし、以上の事情から、それからのみでは当時の「古典世界」の全体像を十全に把握できないことが判明した、「中世キリスト教世界」に固有の世界像を定位する必要に想到し、平成11年度後半よりは。西欧ラテン語史料をも顧慮しながら作業を行ってきた.代表的ラテン語作品について、ビザンツ古典の影響(テキストの内容・様式等)。を中心に比較考察した。オットー朝の関連するディプロマの翻訳・分析のほか、オットー1世のもとでのクレモナ司教で、968年に外交使節としてコンスタンティノープルに滞在したリウトプランドの「使節記』を邦訳を完成し、現在刊行準備中である。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (22件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (22件)

  • [文献書誌] 大月康弘: "プローデル後の地中海史研究"社会経済史学の課題と展望(社会経済史学会編、有斐閣刊). 75-88 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "リウトプランド968年ミッションの目的と齟齬-10世紀キリスト教世界における「ローマ皇帝問題」に向けて-"西洋史研究. 新輯第31号. 74-104 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "10 11世紀ピザンツ社会のカリスティキア 教会施設管理の俗人委託慣行と国家権力"ヨーロッパ中世の権力編成と展開(渡辺節夫編・東京大学出版会刊). 40-75 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ帝国租税制度覚書"文部省科学研究補助金特定領域研究(A)「古典学の再構築」『伝承と受容(世界)班研究論文集』. 35-42 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ学の新世紀 第20回国際ビザンツ学会に出席して"オリエント. 186-191 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "祝祭都市・コンスタンティノープル"アジア遊学(勉誠出版刊). 49. 2-10 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] OTSUKI, Yasuhiro: "Sacred Dedication in the Byzantine Imperial Finance Maria's bequest and Iveron monastery"Mediterranean World (Mediterranean Studies Group, Hitotsubashi University). 16. 89-99 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "2000年の歴史学界 回顧と展望 ヨーロッパ・中世東欧"史学雑誌. 第110編第5号. 351-355 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ学の新世紀 第20回国際ビザンツ学会に出席して"オリエント. 第44巻第1号(未定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ブローデル後の地中海史研究"社会経済史学会編『社会経済史学の課題と展望』有斐閣. (未定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "祝祭都市・コンスタンティノープル"『地中海の祭りと暦』刀水書房. (未定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 渡邊金一: "なぜまたビザンツなのか"一橋論叢. 第127巻第3号. 1-17 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "「12世紀コンスタンティノープルの帝国病院」"『講座地中海世界史第3巻:ネットワークのなかの地中海』(歴史学研究会編、青木書店、1999年5月24日発行). 232-255 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "「ビザンツ帝国財政と寄進-マリアの遺産とイヴィロン修道院-」"『叢』. 122巻4号. 32-52 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "「ビザンツ帝国:政治」"佐藤彰一,池上俊一,高山博編『西洋中世史研究案内』第18章(名古屋大学出版会、2000年3月). 265-269 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "「ビザンツ社会の寄進文書-事例に見る諸特徴-」"『歴史学研究』. 737号. 2-12 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "「祝祭都市・コンスタンティノープル」"地中海学会編『地中海の暦と祭り』刀水書房. (未定). (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] OTSUKI,Yasuhiro: "Sacred Dedicationin the Byzantinelmperial Finance-Maria's bequest and lveron monastery-"Mediterranean World (Mediterranean Studies Group, Hitotsubashi University). 16号(未定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "12世紀コンスタンティノープルの帝国病院"『講座地中海世界史第3巻:ネットワークのなかの地中海』(歴史学研究会編、青木書店). 232-255 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ帝国財政と寄進-マリアの遺産とイヴィロン修道院-"一橋論叢. 122巻4号. 32-52 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ社会の寄進文書-事例に見る諸特徴-"歴史学研究. 737号. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大月康弘: "ビザンツ帝国-政治-"佐藤彰一、池上俊一、高山博編『西洋中世史研究案内』名古屋大学出版会. 267-271 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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